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ユナ「お茶を準備してきます。」


『はーい。』



スングァンはキョロキョロしながら中に入ってきた。


何この可愛い生き物。同い年ってこんなに破壊力あるものなの?


キョロキョロし続けるスングァンを手招きし座らせた。



『スングァンはどうしてここに来てくれたの?』


SG「といいますと、?」


首をあざとく傾げるスングァン。


『元将軍の娘しかいない所だよ?
両班っちゃ両班だけど、すぐにここを離れることになるし、みんなとも簡単に会えなくなっちゃう。
どこかに嫁がないと家紋を守れないから。』


スングァンは己のことをこんなふうに言う両班は初めてなのか驚いた表情をした。




SG「、、お嬢様はお優しい方だと聞いたのです。
きっと大丈夫だと。」


『、?誰から?』


SG「元主人からです。」


スングァンの顔色からは哀しさが読み取れた。



『、、そっか。
まあ、スングァンが来てくれたおかげで話しやすい友が出来たし、ありかとね!』


SG「と、友?ですか??」


『動揺が激しいぞ。』



クスッと笑い合い、茶菓子を取ってきてくれたユナも混ざり久しぶりにたくさん話した。






しばらく話し合った後、ユナが新しいお茶を取りに行ってくれている時だった。


SG「お嬢様、宮廷に嫁いではいかがですか?」



両手をギュッと握り締め、心なしか震えているようなスングァンは私にそう言った。



『どうして?』


SG「皇帝陛下はきっとお嬢様を気に入っています。
ですので少しお願いをすればこの場所は残ったままになると思うのです。
時々でいいので顔も見せやすいのではありませんか?」



スングァンの言うことは一理あった。
両班に嫁ぐとなるとこの家は無くなるも同然。

それなら、陛下に嫁いだ方がまだ夢はあった。



『選ばれる自信ないんだよね。』


SG「大丈夫です!きっと!、絶対!」


『そうだね。』



私は言葉を濁すことしか出来なかった。

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ゆず - ついにうぉぬくんが、、!これからの三角関係とても楽しみです!!🥹🥹 これからも投稿待ってます!! (3月23日 22時) (レス) @page31 id: bde4f3dec8 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - ぐぅゆぅさん» コメントありがとうございます。亀更新ですが、楽しみに見ていただけたら幸いです。 (3月23日 13時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅゆぅ(プロフ) - この作品が大好きで更新楽しみにさせていただいてます!無理せず自分の更新ペースで応援してます!ウォヌが出てくるの楽しみにしてます (3月23日 13時) (レス) @page27 id: 8ee3079dc2 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます。他の作品から読んでくださっているなんて嬉しすぎます。これからもこの作品共々宜しくお願いします。 (3月21日 20時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)
凛諳;Rian(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます。創作の苦労まで考えてくださり、本当にありがとうございます。私自身文を書くのが苦手なのですが、それでも待っていると言っていただき嬉しいです。これからもこの作品を宜しくお願いします。 (3月21日 20時) (レス) id: 5745c88014 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛諳;Rian | 作成日時:2024年3月5日 11時

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