もし奇跡が起きたなら (ページ9)

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車の中隣で身を縮こませるように眠る知念

俺は車を走らせながらなるべく近いほうがいいと思って知念の家から一番近い病院を選んだ

医者「ﾊｧどうしました？」

山田「ここのところずっと顔色が悪くて目眩や動悸もするみたいなんです」

医者「そうですか。診察するので服をめくってください」

知念「は･････い」

医者「はい、後ろ向いてください。･･･ただの疲れからくるものですね。お大事に」

看護師「ありがとうございました」

え･････？

たったのそれだけ？

山田「あの･･･ほんとですか？もうちょっと検査してもらえたりって」

医者「私の診断が間違っているといいたいんですか？」

山田「いえ、そういうわけでは。でもものすごく苦しそうで」

医者「ﾁｯめんどくさいな」

目の前の先生は小さくそう呟いた

山田「いま････なんて？」

医者「私は医者です。私の診断に文句つける気ですか？忙しいのでおかえりください」

山田「あのっ！「りょうすけっ･････もう、平気だから」

俺の服の袖を掴んでそう言う知念

山田「でもっお前」

知念「大丈夫･･･寝てたら･･治る」

医者「そうです。よく寝てよく食べたら治ります。ではお大事にー」