もし奇跡が起きたなら (ページ21)

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中島side

有岡「すぐ帰るから」

その言葉を残して大ちゃんはすっごい名残惜しそうに家を出た

もう子供じゃないのにな･･･

とりあえず知念の顔を見るために寝室に行く

起こさないようにそーっと入ると何かを踏んでしまい思いっきりぐしゃっとする音が

ヤベッと思って下を見ると冷えピタの空の箱

なんで捨てずにこんなとこに落ちてんの･･･

絶対大ちゃんだな･･･

知念「ゆー･･･てぃ」

中島「知念？ごめん、起こしちゃった」

大ちゃんのせいでせっかく寝てた知念が起きちゃったし

それにしても大分辛そう

顔はほんのり赤みを帯びていて目には涙が浮かんでいる

おでこにはカラカラになった冷えピタ

辛そうにぼんやりと天井を見つめる知念を見ると変わってあげたいと心から思う

中島「冷えピタ、変えようか」

空のゴミは捨ててさっき買ってきたのをおでこにそっと貼る

知念「ごめ････ね」

謝る知念の頭を撫でる

中島「ついでに熱も測っちゃおうか。ちょっと起きれる？」

こくりと頷いたのを見て背中を支えながらゆっくりと起こしてやる

すっごい汗･･･

服も変えなきゃだな･･･