4 器用さに感謝 ページ4
「すごい.....っ。」
「ふふ。」
自分でやってみせといて
彼女が笑ったら
なんだかドキドキして
それを誤魔化すように
もう一つ披露した。
「こんなに近くで見てるのに全然わかりませんねっ。」
目を丸くして
カードを一枚手に取った。
「すごいなぁ.....。」
「好きなんですよねぇ。」
「好きでも出来ない人の方が多いのに。」
「ですかね？」
「彼女にも見せてあげるんですか？」
「へ？あぁ、うん。時々は。」
「楽しそうですね。」
さっきまでの空気が一変した。
我ながら自分の腕に感謝する。
時計を見て彼女は
「そろそろ帰ります。」
「こんな時間か。俺も明日あるんで帰りましょうかね。」
さっとテーブルの上の伝票を手に取った。
「あっ、俺が.....、」
「いえっ。マジック楽しませて頂いたし。お礼にもなりませんけど。」
そう言ってまた笑った。
そのまま会計をすませると
外へ出た。
「ごめんね。誘ったの俺なのに。」
「楽しかったです。ありがとうございました。」
頭を下げて背を向けた。
もう会えないんだと思ったら
なんだかすごく寂しかった。
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ちび(プロフ) - 蒼しょこらさん» ご訪問ありがとうございます。覗いて頂けて嬉しいです！ (2013年3月20日 12時) (
レス) id: 8af04b9ab4 (このIDを非表示/違反報告)
蒼しょこら(プロフ) - ちびさん、こんにちは！新作楽しみにしてました(о´∀`о)また遊びに来させてもらいますね♪ (2013年3月20日 9時) (レス) id: eed6861d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちび
| 作成日時：2013年3月19日 10時
