熱い人たちに会った日 ページ13
ダイナマイトを抱えたヘルメットをした動き易そうな服を着た男たちが突進してきて自爆をしたり、雪だるまの中に潜り込んでいたピストルを持った男たちに道中は襲われていた。
そこそこぼろぼろになっていて、恐らく工具箱を持っている人と思える男の前までやって来ていた。さながら満身創痍な私たちが、屈強な身体つきをした男たちに勝てるのだろうか。
「お前がこのオレイサで暴れ回っている男か」
そんな男たちの中では、更に屈強な身体つきをした男がこちらに歩み寄って来た。
肩に身に付けている物から棘が出て来ていて、当たったら痛そうだと他人事みたく考えていた。
「よし、そんなお前は俺たちのチームに加入すべきだ！！」
「そんなことをしている暇は無い」
「うるさいっ！！つべこべ言わずに俺たちの仲間になれ！！」
ブラッドはこの旅をしている理由は、探し人がいるからだとオランから聞いていた。それ故に発した言葉だろうが、前のガタイの良い男はそれを一喝して振り払っていた。
そして五人の男たちが私たちに向かって突進してくる。
前に出ていたブラッドとギース、マッドドック……と、私。巻き込まれて、殴り合いが始まる。
後ろから聞こえるボーの声を聞き流しつつ、自分はブラッドに指示された通りに音を奏でる。
相手の戦意喪失する悲しそうな音色をドラムで何とか奏でれば、リーダー以外と思える男意外は涙をぼろぼろ流していた。
その間にギースは着ぐるみの鳥のくちばしで相手の脳天を突き、マッドドックはこん棒で相手を殴り飛ばしていた。ブラッドは武術で蹴りや殴りを物理的に叩き込んでいた。
周りのリーダー格以外の奴らは全員倒れて、残りは周りにボスと言われたそのリーダー格の男が残る。
「まだまだだな！もっと全力で来い！」
男は勢いよくタックルをかまして、マッドドックはそれを諸に喰らって後ろに少し飛んで行く。
その様子を眺めている暇も無く、今度は私に近寄って来るその男に自分は急遽回避に専念する。
「！？」
「避けるな！男として生まれたからには受け止めろ！！」
「！！」
男として生まれた訳では無いし、私は寧ろ女だ。
そんなことを言われても困るし、回避しないと私の小さな身体が悲鳴を上げてしまう強烈なタックルだとマッドドックが身をもって教えてくれたのが大きな一因だ。
私に文句を言いつつも、ブラッドの蹴りやギースのくちばし攻撃を避けていた。
闘い慣れていると思う動作で、目を丸くしてしまった。
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さとうみさん - ラムネサイダーさん» ありがとうございます！今さらご返信なんて、とんでもないことをしていますが同士様がいらっしゃるとは！嬉しい限りです！またいつかLISAは短編でどこかで書こうと思っておりますので、そのときはよろしくおねがいします！ (2020年9月20日 22時) (
レス) id: 3ed32e075b (このIDを非表示/違反報告)
ラムネサイダー - ジャックとボーが大好きなので最高です。 (2020年8月19日 21時) (レス) id: 36b99241c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さとうみさん | 作成日時：2020年4月24日 23時
