日常と非日常。【水溜りボンド】

その何気無い表情の下には...？ ページ20

大学生設定です。大丈夫な方のみどうぞ。



(トミーside)



俺達の関係はそこらへんの男子達とは少し違う。
1年位前からかな。



「ねーぇー！なんでそういう事すんの！」



今の怒っている声は寛太の声。


ちょっと意地悪してやったら案の定いつも通り。



「はいはい。ごめんな？」



宥めるように優しく寛太の頭を撫でてやると



「ん…良いよ…」



なんて不服そうに呟きながら心地良さそうに大人しくしてるから
可愛らしく思える。



「なぁ、寛太ー？」



「なーにー」




今は放課後、夕日が見える教室で二人きり。
夕日の光に照らされてる寛太がいつもよりも
綺麗に見える。




「今年の夏、2人でどこか行かね？」



俺がそう言うとこっちをキラキラした目で見て
ほんと？！なんて言うから笑っちまった。



俺は照れたりとかはあまりしないけど寛太は
照れたと思ったらめっちゃ嬉しそうにしたり
楽しそうにしたりとコロコロと表情が変わるから
見ていて面白いし可愛い。




「じゃあ、俺からも1つ知義にわがまま聞いてほしい」





「1つじゃなくても聞くけど？」




そしたら寛太がこっちって言うから耳を近付けたら耳元で




「知義と出来る限りずっと一緒に居たいからさ、俺の家で住もうよ。


俺とずっと一緒に居てほしい。」




寛太からそんな事を言われてびっくりして

寛太から少し離れたら夕日に照らされた照れた顔が

すごく綺麗に可愛らしく見えた。





いつもは表情を隠せる俺だけどさすがに今回は無理だわ。





「…そんくらいお安いご用だわ。」





＿＿＿＿＿＿＿2人の何気無い表情の下には普段から色々な表情が隠れています。






end.

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