日常と非日常。【水溜りボンド】

・ ページ18

(トミーside)





「次の人どーぞ…あれカンタ帰ってきてんじゃん」



後輩達が美味そうなケーキを食いながら



「カンタさん、疲れてたのか寝ちゃいましたよ


ケーキ買って来てくれましたけど食べます？」



「あぁ、後でカンタと一緒に食べるよ」




起こすの悪いから運んでくか




カンタの部屋まで運びベッドに寝かす。





俺よりも白い肌がTシャツから見える。


俺が何か言ってこいつが照れる時はこれがいつも

真っ赤になるんだよな。



けどその顔を見たらもっと意地悪したくなる。

だってその顔は俺しか見れないからたくさん見たい。




カンタの頬を手の甲で優しく撫でると寝ぼけてるのか

擦り寄せてくる。可愛いなと思いながら見てると




「へへ…っ」



夢で何かあったのか嬉しそうにふにゃっと笑った。




「…覚えてろよっ…」




俺は普段見ることの無いカンタの幼い笑顔に不覚にも照れてしまった。









続く

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