日常と非日常。【水溜りボンド】

・ ページ5

(カンタside) ※子供時代



ぼくには幼稚園から仲が良い男の子が1人いたんだ。



「かんた！」


そう、今名前ぼくの名前呼んだともくんの事。



家が隣でお母さん達も仲が良いから毎日のようにともくんと遊んでたんだ。



「ねぇかんたあそぼうよ！」



「良いよ！」



今日もいつものように遊んでいた、でもねそれがともくんと
遊べるのが最後だとは思ってもいなかった。


外で遊んでるとお母さんに呼ばれたから家の中に入った。
本当は話を聞いたらすぐともくんの所に戻るつもりだったんだ。
けどね、お母さんの話を聞いたら戻りたくなくなった。
なんでかって？僕がもう少しで引っ越す事になったんだ。


今ともくんの顔を見たら泣いちゃうかもしれない。
けどお母さんにも「ともくんにちゃんと伝えなね？」
って言われたから戻らなきゃ…



「ともくんおまたせ…！」


「かんた遅いよー！何かあったー？」


「……あのね、ぼくね、」


「かんた大丈夫？ゆっくりでいいよ？」





ともくんに優しく頭を撫でられたと思ったら涙がたくさん流れてきたんだ。

・→←子供の頃の懐かしい話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す