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真実と想い ページ15

桜の花びらが出せる事が分かってから作るのに夢中になって
時間も忘れていた。そしたらトミーが来たんだ。

見られてしまった。もう話すしかないかな。



「…トミーこっち来て」



二人で部屋の真ん中に向かい合わせで座った。


俺は桜のネックレスを外し手の上に乗せ前に出した。



「トミー俺と手繋いで」


「お、おう…」


近くてドキドキしちゃうけど我慢だ。


「手握ったらリラックスして目瞑って」


「分かった」


トミーが目瞑ったのを確認して彼の額と自分の額を合わせた。



全神経を集中させた。トミーにあの頃の事を全て見せる為。


途中から涙が零れてきた。でも集中を途切らせる事は無かった。
全てを知って欲しかったから。



俺が目が覚めるまでの記憶を全て見せ終わり
ゆっくり額を離すとトミーも泣いていた。



「俺が……あの桜だったんだ、約束守れなくてごめん」


「…本当お前あの頃と何も変わってねぇんだな

努力家で無茶する事が追加された位だな」


「ていうか記憶残して貰ってまでして俺に
会いたかったのか?記憶残してるから火が無理なんだろ?」


「…トミーと出逢った時あんなに求めてくれたのは
始めてだった。あと綺麗って言われたのが
何故かどの人に言われた言葉より一番嬉しかった。

会える事なら次はずっと一緒に居たいって」



次々に涙が零れ急に視界が暗くなった。
何かと思えばトミーに抱き締められていた。



「あの頃以来どの桜にあってもあの桜が綺麗だった。


そして…」


頬に手を添えられ上を向かされ涙を拭ってくれた。



「こないだ月を見上げたお前も桜と同じ位綺麗だった」




「次は何があっても俺が寛太を守る。


だから俺の隣に居てくれませんか」



なんで俺はこんなにも幸せなんだろう。
好きな人と気持ちが一緒だったなんて、そう思うと涙が止まらない。



「はいっ……あの時の約束次はちゃんと守りますっ…」






俺達は長い時を経て再会して手が繋がれた。

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作者名:Shuu . | 作成日時:2018年1月7日 23時

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