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今日は学校終わり行くはずのあの桜の所に行かなかった。
正確には行こうとしていた。けど行けなかった。
家に帰ってのんびり行こうとした時母さんの一言が俺の心を崩した。
『あの桜並木の近くで火事があったらしいわよ。
あの桜並木綺麗だったのにね〜』
そう、その桜並木は俺がここ最近ずっと行っていた
あの桜がある通りだった。
聞いた瞬間崩れ落ちそうになった。
とりあえずなんとか保ち自分の部屋に入った瞬間
扉に凭れ掛かりながら座り込んだ。
「なんで…なんでだよ……」
あの時言っただろ…
"お前はずっとここに居てくれよ…"
あの桜は人間では無かったけど何故かとても優しい感じがした。
あの桜の所に行くだけで心が軽くなった。
高校1年生の俺にはとても良い癒しの場所になっていた。
この約1週間、凄く幸せだった。
俺の目からは自然に大粒の涙が溢れていた。
「くそっ……なんでだよ……」
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作者名：Shuu . | 作成日時：2018年1月7日 23時
