すれ違い (ページ3)

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Ryuto side

そして、都合よく行われた席替えは

都合よく藤崎さんの隣となった。

別に嫌ということはないし、窓側の一番後ろだからむしろ嬉しいほう。

「作間くんだよね？よろしく。」

と屈託のない笑顔で話しかけてくる君に僕は

作間「よろしく、」

としか話しかけられなかった。

佐々木「うわ～、出た。たそがれ作間。」

作間「別に、」

佐々木「お昼ご飯どうする～？」

作間「ここでいいでしょ？椅子持ってきて～」

佐々木「はいはい、」

隣の席の藤崎さんのことを考えすぎて午前の授業はボーっとして終わったらしい。

作間「佐々木もさ、ちゃんとしたの食べろよ、」

佐々木「え？でも、これおいしいけど？」

作間「野菜も食べろって」

佐々木「まぁ、大丈夫っしょ！」

今日は隣の席の藤崎さんは一人らしい。

「作間くん？」

作間「・・・え？」

「大丈夫？めちゃくちゃ難しい顔してたけど。」

まじかぁ、と一言心の中で呟く。

作間「ごめん、ありがとう。」

これからは難しい顔にならないように考え事しよう。

どうやら僕の隣の席の藤崎さんは察しがいいようだ。