続き ページ45
「なっ…なんでそういうこと言うん?｣
怒るにも怒れんやん…なんて小さいけどはっきりした声が聞こえる
手を引かれていつの間にか自室についたと思ったらベットに腰を掛けさせてくれるななくん
ななくんも私の隣に腰を下ろすと、うつむいたままぽつりぽつりと言葉を紡ぐ
「なな湖さんもAちゃんのこと大好きや!!…けどな、大好きだからこそ不安になることもあるんよ｣
「なな湖さんの方がいくつか年上やけど、余裕がなかった。今日も後輩君と一緒に仲良く歩いとるのを見て今日帰ってくるのがすっごく怖かったんや。Aちゃんに捨てられたない、独占欲強いの隠したかったけど、やっぱ無理やった｣
『ななくん…』
そんなことを思っていたなんて
「Aちゃん、いくら後輩でもあんま男と二人っきりで出かけてほしくないなぁって。なな湖さんがあんまり一緒にいてあげられんから寂しいってのもあるかもしれんけど｣
確かに、いくら仕事の関係の女の人だからと言って、ななくんの隣に私の他の女の人がいたら嫌だなって思う
ななくんも私が帰ってくるまでこんな気持ちでいたんだ
『…ななくんがいるのに、他の男の人と出かけてごめん』
「もうええよ、なな湖さんの勘違いやったみたいやし。今度会わせてな?Aちゃんの仕事姿見てみたいわ｣
そういえばななくんが私のバイト先に来てくれたこと一度もないかも
仕事中の姿を見られるのはちょっとだけ恥ずかしいけど、それよりも
いつもいつも惚気を聞かせてる山田くんが何言うかわからないからやだな…
ななくんには聞かせられないようなことまで言ったような気がする…
『…気が向いたら』
「そっか、楽しみやわ｣
しばらくの間沈黙が私たち二人の間に流れる
けど、それは別に苦でもなくて
さっきからずっと思っていたことを話そうと、口を開く
『こんな時に言うのもあれだと思うけど、ななくんに嫉妬されてよかったなぁって思っちゃった。ななくん、いっつも余裕綽々って感じだったけど私のこと本当に想ってくれてるんだって』
「Aちゃん…｣
『気に障ったなら、ごめんね。でもすごく嬉しかった』
「なぁ、ちゅーしてもええ?｣
『なっ!?』
私の返事を聞かないままそっと私の頬に手を滑らせて、ゆっくりと顔を近づけるななくん
さっきとは違う優しくて甘いキスに酔いしれる
それでも、とても恥ずかしかったし、幸せすぎて胸がいっぱいになっちゃうから大人なキスはしばらく勘弁だな、なんて
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空屋(プロフ) - あ、あのここまで一気読みしたんですけど、リクエストっていいですかね？ (2019年3月10日 4時) (
レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろ(プロフ) - ひっそり読んでいたら50話埋まっていたのでおめでとうございますと言いたくて初めてコメントさせていただきました！完結？になるのでしょうか？どの話もまぜめんさんたちと楽しく恋ができててニヤニヤしてしまいました(^o^)さむいですがお体に気を付けてください！ (2019年1月2日 0時) (レス) id: c45ae40ad4 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - ｱｯ……じゃあドsな2番さんお願い出来ますか…………？？ゆったりでいいです!!!! (2018年11月26日 22時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
齷齪(プロフ) - すぷらさん» コメントありがとうございます！そういっていただけて何よりです^^ リクエストをしていただくと更新が捗るのでぜひしてください！ (2018年11月26日 15時) (レス) id: ddfb5c6a1a (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - ああぁぁぁぁ……好きです……もしかしたらリクエスト頼んでしまうかもしれませんが大丈夫なのでしょうか…？ 更新頑張ってください(瀕死) (2018年11月25日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：齷齪 | 作成日時：2018年3月2日 21時
