【trto】小さな幸せ＊ ページ11
you side
今日も一日遅くまで働いて、この春から一緒に暮らし始めたちおくんと夕ご飯を食べた
世間話をして、ご飯も終わって、そろそろお風呂に入ろうかなーなんて
私が洗い物をしている間にちおくんは入ってきたらしい
声をかけてお風呂に入る
のぼせるくらいまでゆっくりとお湯につかり、ぼーっとする
お風呂からでて一息つく
あー…髪まだ濡れてるけどそのうち乾くよね、めんどくさいし乾かさなくてもいいかな
お風呂を出るとちおくんはテレビを見ながらソファでくつろいでいた
『出たよー』
扉が開いた音に驚いてﾋﾞｸｯと強張ったちおくんがおかしくて笑ってしまった
笑われたことに気づいたのか少し不機嫌になりながらゆっくりとこちらを見た
「ん?…ああ、お帰り。って髪乾かしてないじゃん、風邪ひくよ?｣
さっきは不機嫌そうだったのに今の私の格好を一目見ただけで目を丸くさせるちおくん
確かに髪はびしょだけど、そこまで驚くようなことじゃないと思う
「ほら、もう夏になりかけだけど、まだ夜は冷え込むから乾かさないと、ね?｣
と、そうちおくんが髪を乾かしてくるように促しているけど、やっぱりめんどくさいものはめんどくさい
『んー…そのうち乾くからさ、よくない?』
「だーめ。風邪ひいちゃったらどうすんの?…はぁ、乾かしてあげるからタオルとドライヤー持っておいで｣
『やった!』
「乾かすとは言ったが…人の髪を乾かしてあげるのは初めてだな｣
『え?よくみんなの髪型セットしてあげてるんでしょ?えっと…とりっぴぃ?くんとか混ぜメン?だっけ?』
ちおくんのしている活動にそこまで興味がないからよく知らないけど
「あー確かに髪の毛をセットしてあげることはあるけど乾かしてあげるなんてことはないかな。痛かったら言ってね?なにせ初めてだからさ…｣
『んー?ちおくんの初めてもらっちゃった』
「んん!?その言い方にはちょっと語弊が…まあいいから座って?｣
ちおくんの指が髪の間を通り抜けていくのがわかる
ちょっとくすぐったいけど心地いい
「…なんか、いいね｣
なんの脈絡もなくﾎﾟﾂﾘと言葉を漏らしたちおくんの方へ顔を向ける
「俺と同じシャンプー使ってるから同じ匂いのはずなのにいいにおいがする｣
「こうしてると、一緒に住んでるんだなぁって改めて思いましてですね…引いた?｣
『いーや?』
「…痛っ!?｣
ちおくんに軽くでこピンをして立ち上がる
こんな小さなことでも幸せだな、なんて
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空屋(プロフ) - あ、あのここまで一気読みしたんですけど、リクエストっていいですかね？ (2019年3月10日 4時) (
レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろ(プロフ) - ひっそり読んでいたら50話埋まっていたのでおめでとうございますと言いたくて初めてコメントさせていただきました！完結？になるのでしょうか？どの話もまぜめんさんたちと楽しく恋ができててニヤニヤしてしまいました(^o^)さむいですがお体に気を付けてください！ (2019年1月2日 0時) (レス) id: c45ae40ad4 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - ｱｯ……じゃあドsな2番さんお願い出来ますか…………？？ゆったりでいいです!!!! (2018年11月26日 22時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
齷齪(プロフ) - すぷらさん» コメントありがとうございます！そういっていただけて何よりです^^ リクエストをしていただくと更新が捗るのでぜひしてください！ (2018年11月26日 15時) (レス) id: ddfb5c6a1a (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - ああぁぁぁぁ……好きです……もしかしたらリクエスト頼んでしまうかもしれませんが大丈夫なのでしょうか…？ 更新頑張ってください(瀕死) (2018年11月25日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：齷齪 | 作成日時：2018年3月2日 21時
