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エピソード59 ページ9

廉side


屋上へ向かうと彼女は案の定泣いていた。


大きな目を潤ませて大粒の涙を浮かべる君は


とっても綺麗だった。


「泣いていいよ？俺がそばにいるから」


初めてだった。


俺から女に対してこんなこと言うなんて。



勇太の妹やからなんかも知らん。


やけど俺はこの時気づいてたんや。



「Aちゃんが好きなんや」


言えるはずのないこの言葉が



強く俺の胸に突き刺さる。

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作者名：さ〜ちゃん | 作成日時：2015年11月5日 22時

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