エピソード52 ページ2
Aside
優太くんと出会ってから3ヶ月が経とうとしていた。
色のなかったはずの毎日が優太くんのおかげで色鮮やかに変わってきていた。
最近では症状の進行具合も前に比べて遅くなっていると言われた。
でも、なんとなくわかる。
私には時間がない。
限りない時間を優太くんと過ごしたい。
そう思うことが多くなった。
「はぁ〜」
「朝からなにため息ついての?」
「お兄ちゃん・・・」
「岸くんのこと考えてたの?」
図星を突かれて焦る私。
「べ、べつに!!///」
「・・・A変わった。」
「え?」
「またよく笑うようになった(^_^)
俺結構お前から笑顔が減ったこと心配だっだよ」
「お兄ちゃん・・・」
「お前は笑ってる顔が1番似合うよ(^_^)」
お兄ちゃんが、そんな風に思ってくれてるって知らなくて。
ただ邪魔だとしか思ってないんじゃないか。
いつもそれだけが不安だった。
「じゃあ、先でるな。」
「お兄ちゃん!!」
「ん??」
「私・・・お兄ちゃんの妹でよかった」
「・・・なんだよ(笑)それ(笑)」
「言いたくなっただけ!(笑)」
照れくさそうな顔をしてお兄ちゃんは先に家を出て行った。
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作者名:さ〜ちゃん | 作成日時:2015年11月5日 22時