【オンライン！】ナイトメアを作った少女達と被害者達の物語日常編 (ページ20)

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ゲーム63 死神消去ページ20

「ごめん!君の左腕…完全に守れなかった。ホントにごめん」

フィールドをですぐに朝霧くんは謝ってきた

正直、僕は謝られるのが好きじゃない
それに今回は僕が悪い

職業技名を見て、もしかしたらを想像していればよかった
まぁ…相当難しいけどな

けれど、本当にこれは自分の職業技が招いたことだ

「君は悪くない」
「いや、朝霧が悪いな」

間髪入れずに後ろから応えられた

この声は、杉浦か
いつの間に戻ってきたんだ

それよりも、扉の音が聞こえなくなるほど集中していたんだな
この癖は直していかないとな

「いや今回のことは本当に僕が悪い」

そう言っても杉浦は受け入れる気がないみたいだ
こっちを一切向かない

「弱い奴が調子にのるな」

……やっぱりこういうタイプか
あいつと離れてから、思い出さないようにこういう性格のやつとは離れていたのにな

まったく、酷い奴だ
せっかくこっちが我慢していたのに、そっちが似せてくるなんて

これじゃあ攻略部をやめるとは言えないじゃないか

「響、所属は決まったか?」

「あぁ、スカウトにしようと思う」

「それは無理だ。朝霧と同じだ。初心者を危険な目に合わせたこいつにはまかせられねぇよ」

そう言いながら朝霧くんを睨みつける

「お前は主力にしろ」

「?それはさっき杉浦が危険だと言ったじゃないか」

「俺がフォローする」

そこだけは、似てないか

あいつはフォローするとは絶対に言わないからな
その代わり、知らない間に助けられる

行ってしまえばツンデレのような奴だからな

「確かに、あなたに比べれば僕は弱い。けれど響くんを守る気持ちなら絶対に負けない…!」

「気持ちでは守られたくないな」

「え…響くん?」

「気持ちでなんとかなると思っているのは、無謀を勇気と勘違いしている奴だ
勝負事なら頼もしいが、命をかける戦いにおいて勇気を勘違いしている奴ほど強い奴はいない

僕はそう実戦で学んできた

けれど今回は君がいなければ助からなかった

目の前で戦闘を見た朝霧くんと、ランクでしか強さを知らない杉浦だと
僕は朝霧くんを頼りたい

だから僕は、レスキューに行くよ

どっちにもつかない。それが1番いいんじゃないか?」

そう言うと杉浦は睨んできた

そして朝霧くんはとても悲しそうにした

こんな言い方でごめん
けれど、これは記憶を失ってから何度も言われてきたことだから