73 ページ30
というかココとイヌピーが最近家に来てなかったのはこういう事ね・・・赤音さんは結構来てたんだけどなぁ・・・
取り敢えずイヌピーの凶器回収してココ達に挨拶してから帰れたら帰ろう。柴大寿には極力会いたくない。本気でこられたら私死ぬ。
隊員達を蹴散らしながら前に進んでいくと、イヌピーの声が聞こえた。
「どっちが上か教えてやる」
『おいコラ女子に凶器向けんな特服剥ぐぞコノヤロウ』
めっちゃ喧嘩腰になったけど本当によくないと思うんだよね、女子に凶器向けるのは。
此方を見たイヌピーとココはすごく驚いたような顔をしていた。
「・・・A?何で・・・」
『ココ久しぶりー。いやぁ、最近二人とも家来ないなーと思ってたらこんな事してたんだねー。世も末だなー、堕ちるなよって言ったのになー。忠告無視しやがって。この赤音さんセコムめ』
「セコムじゃねぇよ」
『じゃあ乾姉弟のモンペ』
ココは私のヘラヘラした態度にちょっとキレ始めたのか、すごく私を睨んでくる。
『睨まないでよココ。喧嘩しに来たんじゃないし』
「じゃあ何しに来た」
イヌピーからナイフを向けられる。
『凶器の回収・・・?』
「は?」
奥でタケミっちがポカン、とした顔になった。
なんだ、タケミっち。私は推しを蹴る趣味はないんだぞ。あ、一部例外ね?(最低)
『だって私幼馴染が捕まるとこなんて見たくないし?赤音さんも悲しむだろーなー。イヌピーとココが最近帰ってこないって赤音さん悲しんでたなぁー。赤音さんかわいそーだなー』
「Aちゃん!ソイツは黒龍で、今倒さないと・・・!」
『倒さない』
「えぇ!?」
タケミっちが叫ぶ。八戒が、何考えてんだ、と呟くのが聞こえた。
『あ、タケミっち。背後注意な』
「へ?」
「タケミチ君、後ろ!!」
ヒナちゃんが言い終える前に、タケミっちがド突かれた。タケミっちは苦しそうに咳き込んでいる。
柴大寿だ。
「ドーはド突くのドぉぉ!!」
『・・・物騒な人だなぁ・・・あんまり関わりたくなかったなぁ・・・』
とかほざいてたら、後ろから拘束された。イヌピーだ。
『ね〜、赤音さんに女の子には優しくって教わんなかったの?』
「敵に拘束されてンのに随分と余裕だなぁ?雨音A」
『私は黒龍のこと敵だと思ってないので。にしても、イヌピーが望んだ黒龍ってコレなんだ。随分と落ちぶれたな。真ちゃん、今頃悲しんでるだろうね』
そう煽っていると、首筋に冷たいものが当てられた。
39人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆ - 場地さんは結局どうなるんですかね!続きが気になります!無理せず頑張ってください! (10月23日 11時) (レス) @page27 id: 664202b07f (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - こさん» 見返して見たら本当に春千代になってました・・・すみません、訂正しときます! (7月1日 12時) (レス) id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
こ - コメント失礼します、春千代ではなく春千夜です。訂正お願いいたします。 (7月1日 2時) (レス) @page24 id: cf0dafbedb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ:http
作成日時:2023年2月6日 18時