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血のハロウィンから二、三週間後。由希の病室で、私はぼんやりとしていた。
由希は一命を取り留め、血のハロウィンは死者を出すこと無く無事に終わったらしい。つまり救済成功だ。
お見舞いには祈李や万次郎、場地、タケミっちも皆来た。
お母さんにはこっぴどく叱られ、泣きながら抱き締められた。言葉通り、抱き"締め"られた。
こんな時まで見舞いにも来ない父親に、一変地獄を見させてやろうかとも思ったが辞めておく。今は。
由希は今も目を覚ましていない。当然だ。ドラケンみたいに身体が馬鹿みたいに丈夫って訳でもないんだし。
壁に寄り掛かりぼーっと天井を見ていると電話がかかってきた。
ボタンを押して電話に出る。
『はい』
《お、A。由希は大丈夫か？》
『三ツ谷･･･』
そういえば三ツ谷は一回も見舞いには来てないな。学校も部活もちゃんと行ってるし、妹の世話もあるから簡単には来れなかったんだろう。知らんけど。
『ん、まだ目ぇ覚ましてないけど、多分大丈夫』
《良かった。まだ精神が不安定かもしれねぇ状態で悪ぃんだけど、今日は集会がある。血のハロウィンの総決算。来れるか？》
『あ〜･･･ん、行くよ。暫く皆にも顔合わせてなかったし』
《そうか･･･無理はすんなよ》
『分かってるって。じゃーね』
電話を切ると方腕で目を覆う。多少の犠牲の上で、誰かが助かっている事を嫌という程思い知らされた。
チラリと横目で由希を見た。まだスヤスヤと眠っている。起きるのは何時になることやら。
五秒ほどその場にとどまった後、立ち上がって病室を出た。
そして夜。私はドラケンの隣に立っていた。
万次郎が来る。そして、その後ろから半間と千冬、場地も。
周りが騒めく。何故東卍の集会に芭流覇羅が来ているのか、それが不思議なんだろう。
「今日の集会は荒れンぞー。"血のハロウィン"の総決算だ！」
ドラケンが言った。
万次郎が喋り出す。
「･･････"血のハロウィン"。芭流覇羅約300vs.東卍約150。この圧倒的に不利な状況の中、オマエら一人一人の頑張りで勝利を摑み取った。負けた芭流覇羅の副総長、半間修二から挨拶がある」
万次郎が話終わり、半間が前に出てきて口を開いた。
「芭流覇羅の半間修二だ。芭流覇羅はずっと頭がいなかった。
だから･･･この戦いに敗けて東卍の下につく事にした。
芭流覇羅は東京卍會の傘下に降る!!!」
半間が、そう叫んだ。
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あゆ - 場地さんは結局どうなるんですかね！続きが気になります！無理せず頑張ってください！ (10月23日 11時) (
レス) @page27 id: 664202b07f (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - こさん» 見返して見たら本当に春千代になってました･･･すみません、訂正しときます！ (7月1日 12時) (レス) id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
こ - コメント失礼します、春千代ではなく春千夜です。訂正お願いいたします。 (7月1日 2時) (レス) @page24 id: cf0dafbedb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ：http
作成日時：2023年2月6日 18時
