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「今ここで稀咲をやるのは、マイキー君を裏切る事です！東卍の為に稀咲をやるなら、今じゃない」
千冬の訴えも虚しく、場地が千冬を鉄パイプで殴る。
今すぐにでも鉄パイプを奪い取りたいけど、腕力で場地に勝てるはずもない。
「いい気になんなよ、千冬ぅぅ！テメーをオレの横に置いたのは、喧嘩の腕を買っただけ。テメーの考えなんてどーでもいーんだよ」
そう言って、場地は稀咲の所まで行こうとした。
すると千冬が立ち上がって再度場地の前に立ちはだかった。
「俺は壱番隊副隊長!!!場地さんを守る為にここにいる!!どーしてもこの先に行くならオレも容赦しねーぞ!!」
「やってみろ」
そう言って場地は十秒を数え出す。
そして場地がゼロ、と言いかけた瞬間、場地が吹っ飛んだ。
思わずは、と声が出る。
「場地のことは殴れない癖にうだうだと･･･下がってろよ金髪小僧」
由希だ。
何してんだよ、と言いたい所ではあるが、正直ナイスと叫びたい。
場地がこの場を離れることで一虎の動きが遅れる。
てことはその間に一虎を拘束すれば場地は助かる。死者はゼロでこの抗争が終わる。
「由希さん･･･っ！」
「何、用があるなら簡潔に10秒ですませて」
『短すぎるだろ。もっと与えてやれよ』
「10秒でたった一言が10回は言えるんだぞ。十分だろ」
謎の暴論をかます由希に呆れながらも、先程チラッと見えた一虎の影を目で追う。
一虎が見えてればこっちのもんだ。
そして一虎が場地の背後に回った瞬間、私は一虎に蹴りを入れた。顎蹴っちゃったのは許せ。仮にも正当防衛だから。
一虎はブツブツと戯言を呟いている。
「A、ギリギリすぎ」
『えぇ･･･割と頑張ったのに･･･てか刺されても致命傷ではないでしょ。即救急車呼べば』
「刺された後に場地が暴れるのを抑えられたらね」
『無理かもしれない』
断言しよう。無理だ。私一応女子だからな？握力腕力が場地に叶うとでも？？
「取り敢えずもう警察に連絡して＿＿＿」
由希がそう言いかけた瞬間、ドスッと微かに音がした。
由希の手から携帯が落ちて、カツンと音がする。それと同時に由希が地面に膝をついた。
『･･････は、？』
声が震えて、足が竦む。
『な、ん』
由希の背後には一虎が立っていた。
なんで、顎に入れたから暫くは立てないはずなのに。
混乱して、思考がぐちゃぐちゃになる。
赤い液体が、白い廃車の上に広がっていくのが見えた。
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あゆ - 場地さんは結局どうなるんですかね！続きが気になります！無理せず頑張ってください！ (10月23日 11時) (
レス) @page27 id: 664202b07f (このIDを非表示/違反報告)
Wolf @ 元フェアリー(プロフ) - こさん» 見返して見たら本当に春千代になってました･･･すみません、訂正しときます！ (7月1日 12時) (レス) id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
こ - コメント失礼します、春千代ではなく春千夜です。訂正お願いいたします。 (7月1日 2時) (レス) @page24 id: cf0dafbedb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ：http
作成日時：2023年2月6日 18時
