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結局、部活が終わるまで見学させて貰った。新作はまた今度でいいか、そう思っていると、夜久が飛んできた。
「さっきは悪ぃな。腕、大丈夫か?」
『あー、多少痣はできるかもね。でもまぁ、変なとこに当たった訳でもないし、大丈夫だろ』
そういうと、そうか・・・?と不安そうな顔をする夜久。ほう・・・
私はある提案を持ちかけることにした。
『夜久、罪悪感感じてたりしてんなら部活休みの日にちょっと付き合ってくれない?』
「は?」
『今日先生に雑用押し付けられて、行こうと思ってたカフェの新作結局行けなかったからさー。もし良ければ一緒に行かない?』
夜久は私の誘いに、複雑そうな顔をした。男女で行ったら変な噂立つとか心配してんのかな。
「お、おう・・・俺はいいけど、お前、自分の友達と行った方がいいんじゃねぇか?」
『夜久もトモダチでしょ』
違った?と聞くと、違くねぇ、と返される。
『じゃ、決まり。夜久っていつ空いて__「夜久さんカフェ行くんですか!」』
元気な声が耳に入る。声の正体は、先程夜久に叱られていたリエーフ君だ。
リエーフ君の声につられて何故か数人集まってくる。
「なになに、やっくんデートですか?」
「なっ、ちっげぇよ!」
"デート"という言葉に反応して顔を赤くする夜久。
『そんなに照れないでも〜実質デートじゃん?』
「羽駒も悪ノリすんなバカ!」
からかい半分でつつけばバカと言われた。酷いなぁ。ほんとにデートみたいなもんじゃん。
「カフェって、あの新作出たところ?」
『そっ!今ちょーど栗の季節じゃん?季節限定で新作だよ?行くしかないでしょ。あと、あそこのきな粉餅美味しいし』
「きな粉好きなんだな」
やや興奮気味に言えば、夜久にそう聞かれた。
それに、ん、好きだよ、と返す。
『まぁ、それは置いといて。夜久っていつ空いてんの?夜久って部活のが優先でしょ?私帰宅部だし、予定合わせるよ』
「お、サンキュ」
『じゃあ詳細はメールで・・・って、交換してないか』
危ない危ない、友達との癖が出るところだった。
どうしよっかなーと思っていると、待ってろよ、と夜久が言った。
「もう部活終わったし、あと帰るだけだからそんときに交換しようぜ」
『え、あ、うん』
じゃあ俺着替えてくるわ、と部室に行った夜久の背中を見送りながら、暫くフリーズした。
夜久って意外と女子慣れしてる・・・?
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ナノハナ - めっちゃ面白いです!続き楽しみです! (2月17日 22時) (レス) @page10 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 夢主はスキーボイス…ってこと!? (11月26日 6時) (レス) @page9 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ:http
作成日時:2023年5月20日 23時