カッケェ女子【HQ】【夜久衛輔】 (ページ3)

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you side

「はぁ！？」

『はぁ？ってなんだよ。お前がこれ以上道を誤んねぇ為に態々目的地と違う駅で降りてお前の人生の分岐点に立ち会ってやるって言ってんだよ。分かったらさっさとその女の子から離れろ』

私がそう言うとぐっと言葉を詰まらせ黙り込むオッサン。

私悪くないし！痴漢してたテメェが悪ぃんだろ！華のJCの脚やらしい手つきで触りやがって。グーパン鳩尾に決めても良かったんだからな？

だがそんなことをすれば幾ら正当防衛(多分)でも、私が悪く見えるのは分かりきってるわけで。

取り敢えずオッサンを拘束してから痴漢されてた女の子に話しかける。

『大丈夫だった？キモかったよなー。次からは目立ってでもデケェ声出せよ？自分の身は、自分しか守れないんだから』

なっ、と促すと、はい、と返事をした。
あ、そだ。助けようとした男の子にもなんか言っとこ。

『そこの音駒の制服きた君。助けようとしてくれてありがとな』

そう言うとおー、と短い答えが返ってきた。
あれ、あの男の子高校生か。めっちゃベビーフェイスだから中学生くらいだと思った。

オッサンを無事駅まで届けて、そのまま家に帰ろうとすると、あの音駒の制服を着たベビフェの男の子が居た。

『あ、ベビフェ少年。なんか用？』

そう聞くと、俺ここだから、と言った。へぇ。興味ねぇや←

『あ、今日ほんとにありがとねー？君のお陰で痴漢見つけられたし』

「は！？マジか！？」

そんなに驚くか？まぁいいや。

『だって君があの女の子のことじっと見てるからなんかあるのかな〜と思って見たらその子痴漢されてたから。だからありがとーって』

「･･･俺そんな見てた？」

うん、と頷けば、マジか･･･と頭を抱えるベビフェ少年。可愛い。
そろそろ家か、と思い帽子を脱ぐ。

すると、帽子の中に纏めて入れていた顎位までの髪が重力に従って下に落ちる。
うん。ストレートは楽だ。

その時、隣からは！？とどデカい声が聞こえた。

『少年、今七時半だぞ。近所迷惑だよ』

「いやっ･･･女子･･･は？」

『声でわかんなかった？』

「お前声変わり前の男子みてぇな声してんじゃねぇか！」

は？失礼な。これでもれっきとした女子ですが。

『それでも男子よりかは高いですぅ。胸もちゃんとあるし。男装が趣味なだけだし』

からかいついでに触る？と聞くと、バカ言ってんじゃねぇ！と真っ赤な顔で叱られた。
何この子可愛い(