カッケェ女子【HQ】【夜久衛輔】

1.Prologue ページ1

yaku side


学校帰り、電車に乗っていると、オッサンの手が女子中学生くらいの女の子の脚を触っていた。
偶々当たったような感じじゃなくて、明らかに態と触ってる感じの。

痴漢か？

周りは誰も注意する気配が無い。
俺はそのオッサンに声をかけようとした、その時だった。


「オッサン、その女の子との関係性何？」


黒い帽子を深く被った、男の子が声を発した。
俺はビクリとし、開いていた口を閉じた。


「いやぁ、全然知らねぇ子だけどすっげぇいいわ･･･え？」


男の子に聞かれると、バカ正直に答えるオッサン。
コイツ阿呆だろ。

俺も含め、周りの乗客も呆れたような顔をしていた。
男の子はオッサンの言葉を聞くとニッコリ笑って、


「おーっし現行犯逮捕ー。言質取りましたー。今から俺と一緒に次の駅で降りて駅員さんの所まで自首しに行こーなー」


と言った。

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