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ブロックフォローの練習をしていると、蓮があれ、と声を上げた。
「どうした。蓮」
「いえ、ちょっと突き指したんですけど・・・テーピングって」
「え?嘘。ない?」
どうやら救急箱にテーピングが入ってないらしい。
「あ、それなら男バレがないって言ってたんで一回貸しましたけど」
部員の一人が、言う。
え、男バレってマネージャーいるんじゃないの?
休んでてなかったのに気づかなかったりしたのかな。
「はぁ!?・・・ンのクソ川・・・」
髪をクシャッと掻きながら溜息を吐く悠菜先輩。
『あ、私取ってきましょうか?』
どうせそろそろ休憩しろって言われる頃だろうし。
まぁマネージャーの子に返してもらうように言うだけだからそこまで気まずくなった及川先輩とは関わらないだろう。多分。
「んー・・・あの及川の所に・・・ってか男だらけの場所にウチの後輩行かせるのは億劫だけどなぁ・・・」
「かと言って美紅先輩か悠菜先輩が行ったら及川先輩が突っかかってきて直ぐに戻って来れないでしょ。わたし昨日その現場見てましたよ」
二年の先輩がそういう。
及川先輩幼馴染・・・じゃなくて腐れ縁の二人大好きか。突っかかってくるって。
『大丈夫ですよ先輩。こんな可愛げもない(しかも及川先輩をどうでもいいと言った)女になんて突っかからないでしょ。大して接点もない訳ですし』
「えー。及川あんまり信用出来ないんだよなー」
うん。悠菜先輩の及川先輩に対する評価がクソ。
信用されてないやんけ。貴方が大好きな腐れ縁の方から信用されてませんよ及川先輩。
『あーだこーだ言ってても仕方ないんで!行ってきます!』
無理矢理話に区切りをつけて男バレが使っている体育館へと向かった。
ここ、だよな?
え・・・凄い女の子の声がする・・・男バレの体育館は動物園だった・・・?(困惑)
外いてここまで歓声聞こえるってどういう事だよ。選手の迷惑を顧みろよ。
煩いのを覚悟して、体育館の扉を開く。
すると、予想通りの黄色い声が耳を貫いた。
クッソうるせぇ。キーンってなったんだけど。男バレよく平気で居られんな。慣れほど怖いもんってないからな。
とりあえず、男バレのジャージ着てる女子探そう。ソイツが多分マネージャーでしょ。知らんけど(適当)
体育館を見渡すと、隅っこの方で何もせずに叫んでいるだけのジャージを着た女子がいた。
え、邪魔になるだろアレ。仕事する気ねぇならギャラリー入っときなよ
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ナノハナ - めっちゃ面白いです!続き楽しみです! (2月17日 23時) (レス) @page37 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月6日 18時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します!ホントどタイプ過ぎます!続き、楽しみ待ってます!更新頑張って下さい( *˙ω˙*)و (8月21日 20時) (レス) @page25 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - え?好きすぎる!!続き待ってます!あっでも無理はしないでくださいね! (8月18日 0時) (レス) @page22 id: c76bf13f16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ:http
作成日時:2023年5月4日 21時