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『あの、先輩呼びがダメだったら変えますけど・・・』
私が遠慮がちにそう言うと、夜久先輩は首を横に振った。
「そのままで大丈夫だ。ただ先輩呼びされるのに慣れてないだけだから」
「そう考えると全員先輩呼びは慣れてないんじゃね?」
『"さん"呼びですもんね』
雑談が終わり、練習始めるか、と山形先輩が言った瞬間、Aー!!とでかい声が入口の方から響いた。
振り向いて入口を見ると、同じ女バレの一年MBの
「ごめんけどさぁ!GWの課題って何ページから何ページまでだっけぇ!」
死ぬほどうるせぇなアイツ(失礼)
どっから声出してんだ、授業中は気配すら消してるのに。
『練習しろよ・・・』
「しようとしたら杉原先輩にど突かれた!」
『課題やってないのを話す相手を選べ馬鹿!』
何、今日は私に練習をさせないDayなの??マジで妨害されまくってんだけど。
先輩達に一言謝って走って充の方へ行く。
「いや〜悪いね〜。練習しようとしたら頭掴まれて暗黒笑で課題は?って聞かれたらもうやるしかないよね」
『教科書持ってくるからだろ』
「だって杉原先輩と古原先輩に持ってこいって言われたんだよ」
『バカじゃん・・・テストの点数簡単に見せるからそうなるんだよ』
「チビに言われたくなぁい・・・」
思わずは??と言ってしまった私は悪くない。最早チビは関係ないだろ。
てかせいぜい3cmしか変わんないだろ。
ムカついて充の耳を引っ張った。
「冗談だってば。いてててて」
『ごめんなさいが聞こえないなー』
「あ"あ"ぁ"あ"あ"!!!強めないで痛い痛い痛い痛い!!練習時間を削っているのは承知の上です申し訳ございません!!取れるって!耳!み"っ!」
流石に五月蝿かったので手を離すと、充は耳をさすって酷いなぁ、とボヤいた。
いや、充が悪いだろうよ。
『一回で覚えろよ。__ページ〜__ページの問1から問5まで』
「んぉー!おけ!さんきゅ!このお礼はチ〇ルチョコで返すわ!」
『せめてメル〇ィーキッス置いていけこの課題溜め込み装置。そんなんだから赤点取るんだよ』
「課題やってる癖にテストの点低いお前に言われたかねぇわ!」
『去れ』
充の言葉は聞こえないフリをして練習に戻りました。西谷先輩を除いた先輩達にちょっと引いた目で見られてたとか知らないし。課題やってない充が悪い。
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ナノハナ - めっちゃ面白いです!続き楽しみです! (2月17日 23時) (レス) @page37 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月6日 18時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します!ホントどタイプ過ぎます!続き、楽しみ待ってます!更新頑張って下さい( *˙ω˙*)و (8月21日 20時) (レス) @page25 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - え?好きすぎる!!続き待ってます!あっでも無理はしないでくださいね! (8月18日 0時) (レス) @page22 id: c76bf13f16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ:http
作成日時:2023年5月4日 21時