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スパイクを打ち終わって体育館に戻れば、再度浴びせられる大量の目線。
本当に嫌いだ。証拠もないのにたった一人の言葉で左右されやがって。
『･･･戻りました』
めんどくさいな。本当に悪役になってやろうか。
そう考えていると、誰かが駆け寄ってきた。心愛先輩だった。
「ね、ねぇっ！」
「ちょ･･･心愛先輩、今はちょっと」
『いいよ、蓮。大丈夫』
蓮を遮って、心愛先輩を見下すように立つ。
心愛先輩は私よりも身長が低いから見下すのは簡単だ。
『何ですか』
自分でも驚くくらいの声の低さで言う。
演技なのか本当に出た声なのか、心愛先輩が小さく怯えたような声を出した。
「あっ、あのっ、」
『･･･要点だけさっさと話してください。アンタのせいで碌に飯も食えてないんだからイラついてるんですよ』
「ごっ、ごめんなさいぃ･･･」
中々進まない話にイライラして、思わず舌打ちをする。
「人が話しようとしとる時にその態度はないんやないか？」
突然聞こえた声の方を横目で見る。
小豆色のジャージ･･･稲荷崎の主将か。
その人の声に改めて辺りを見回せば、先程よりもかなりキツイ視線が送られていた。
成程。完全に不利だな。この状況を作るのが目的か。結衣先輩も表情歪んでるしな。
まぁ、稲荷崎の主将さんはまともそうだし、一応それは正論か。
再度笑顔を作り直して心愛先輩の方へ顔を向ける。
『どーですか先輩っ。これならスムーズに会話できます？』
「あ･･･う、うん。それでね、えっとぉ･･･謝ってくれるならぁ、今までの事、全部許してあげようと思ってぇ･･･！」
『え、なんで？』
笑顔を作ったまま心愛先輩に聞く。
『私なんも悪いことしてないですけど。つか寧ろアンタが謝れよ。あ、私じゃなくて花蓮先輩と結衣先輩にな？』
「ちょっとA。その笑顔怖いし敬語抜けてる」
『蓮なら元ヤンの知識活かして手っ取り早くできるでしょ』
「元ヤンじゃねぇよ」
頭を鷲掴みにしてくる蓮を適当にあしらいながら心愛先輩に話しかける。
『心愛先輩さぁ、ぶっちゃけその性格疲れない？そんなんで誰かが先輩のこと好きになってくれても、それ本性じゃないから素が出た時にその誰か離れてっちゃうよ』
「こっ･･･これがぁ、私の性格だからぁ･･･」
『いや、んなわけないでしょ』
––––––
物語の進展が早すぎるかもしれん･･･かと言ってこれ以外に思いつかん･･･
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ナノハナ - めっちゃ面白いです！続き楽しみです！ (2月17日 23時) (
レス) @page37 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (9月6日 18時) (レス) @page29 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - 初コメ失礼します！ホントどタイプ過ぎます！続き、楽しみ待ってます！更新頑張って下さい( *˙ω˙*)و (8月21日 20時) (レス) @page25 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - え？好きすぎる！！続き待ってます！あっでも無理はしないでくださいね！ (8月18日 0時) (レス) @page22 id: c76bf13f16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Wolf @ 元フェアリー | 作者ホームページ：http
作成日時：2023年5月4日 21時
