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配信を始めてから1時間ほどが経過した。
最初こそぎこちなかったものの、もうタメ口で話せるほどには打ち解けた気がする。
だ「トイレ行ってくるわ」
あ「はーい」
ば「俺も行こうかな」
き「俺も〜」
あ「神楽さんは大丈夫?」
『うん、大丈夫』
「ありさかさんかぐちゃんのこと怖がらせないでね!」と言いながらトイレに行ったぽぷ。お前がいちばん怖い。
打ち解けきたとはいえ、2人きりは初めてで。
何か話さねば、と頭をひねる。
あ「神楽さん楽しめてる?」
『楽しい!』
あ「はははwwwそれなら良かった」
『みんな良い人』
あ「そう?俺ら勝手に楽しんじゃってない?w」
『いや全然?!むしろ私なんかがここいていいんすかみたいな』
あ「いーーーや?!俺らなんかが関わっていいんすかやけどね!逆に!」
いやそんなわけない!そんなわけあります!というやり取りを永遠に続けていれば、リスナーも呆れながら笑ってくれているようだ。
すぐに1人、また1人と人が戻ってきて、残りはあとだるまいずごっど1人だ。
ば「何の話してたん?」
『私なんかでいいんですかって』
き「私なんかがいいやろ!!!」
『いいやろって言うなら私なんかも否定してよ』
あ「はっはっはwww」
き「かぐちゃん友達いなさすぎて心配してたんやから俺は」
『はいはい』
き「なんで出来ない?」
ば「神楽さんナイフグッサグサじゃない?大丈夫?w」
『いつものことなので⋯』
あ「可哀想やってw」
き「真面目になんで出来ないの?真面目に考えよ一旦」
あ「ん〜〜〜〜なんか⋯なんや?」
あ「高嶺の花感あるよな、神楽さん」
" 高嶺の花 "
という言葉に「確かに!」と賛同するぽぷとばにらさん。
みんなからしたら褒め言葉で、私からしたら1番苦手な言葉。
高嶺の花なんて、言われた方はただハードルが上がっていくだけだ。
適当に笑って話題を変えようとしたその時
だ「なぁ〜!思いっきり水こぼしたんやけど!」
持ち前のデカすぎる声でそう言えば、自然と話はそっちに傾く。
恐らく本当は水なんて溢していなくて、ただこの話題から話を逸らしてくれた。
見ていないから分からないけれど、なんとなくそう感じた。
そういうところ、変わってなくてずるい。
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黒灰白有無%(プロフ) - 完結おめでとう御座います!!「運命の人同士は1度別れる」と謂うの結構好きで、最終話の友達だからも好き!!てなりました2人の無事復縁場面では安心感と暖かさが良かったです!迚も楽しく素敵な物語でした!是からもずっと応援しております!又再度拝読しに来させて頂きます (10月3日 21時) (レス) @page39 id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)
ううん - 番外編までありがとうございます、本当に久々にめっちゃ良い話読んで興奮して語彙終わってる、。だるもぽっぽも😭😭😭😭ありがとうございます大好きです😭😭 (9月10日 23時) (レス) @page39 id: d9f8473926 (このIDを非表示/違反報告)
落雁(プロフ) - ほんとに天才ありがとう (7月22日 22時) (レス) @page39 id: eb01947c78 (このIDを非表示/違反報告)
硝子(プロフ) - 最後の彼の視点でぎゅっと胸が切なくなりました。お体に気をつけて、これからも頑張ってください!! (2023年4月4日 15時) (レス) id: 8eb40be3b6 (このIDを非表示/違反報告)
tgfr01dmys(プロフ) - 最終話のぽっぽ回で涙腺が崩壊してしまいました…素敵なお話をありがとうございます💫 (2023年3月21日 7時) (レス) id: 643de774c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結 | 作成日時:2022年9月22日 0時