天女じゃない、化け物だ 仙蔵side ページ18
あの集会から2週間が経ち、本当に天女は私たちの前に現れなくなった。
天女が現れなくなったからと言って、私たち上級生と下級生の関係が良くなる訳では無く、下級生と一緒にやる実習が減り、委員会も今は上級生と下級生で分けて活動している。
昼休みや放課後も天女が来る前は忍たまたちが外で賑わう声が聞こえていたが、天女が現れて以降、上級生と会う確率が高い庭に来る下級生は誰もいなくなった。
「包帯は〜しっかり巻いてもきつすぎず〜♪」
「!」
「「素早く綺麗に〜♪緩まぬよおに〜♪」」
保健委員会か…
上級生の中でも伊作は天女の妖術にかかりにくく、下級生に対しても無視をする程度だったので、伊作が委員長の保健委員会はほかの委員会に比べて、直ぐに活動を再開していた。
放課後には医務室から保健委員会の包帯の歌が聞こえてくる。
「…あ」
「ッ、立花先輩…」
医務室の前を通り、曲がろうとしたら作法委員会の一年生、黒門伝七がいた。
「伝七…」
「ビクッ」
私が少し伝七の方へ近づくと、伝七は泣きそうな顔で来た道を戻って行ってしまった。
「…ああ、本当に情けない…」
天女とはいえ、あんな小娘の術に何度もかかってしまうなんて…先輩、いや、忍たま失格だな。
また下級生と会って、怖がらせたくは無いので、人通りの少ない裏山よりの道を歩いて六年長屋に帰ろうと、歩き出すと。
「ん?あれは…」
忍術学園の塀の上に立って裏山をじっと見つめている綾部喜八郎がいた。
「おい!喜八郎、何をしている?」
「あ、立花先輩」
喜八郎と同じように塀の上に登る。
「一体何を見て…!」
「これ、昨日はこんなんじゃなかったです」
喜八郎がじっと見ていたものは、裏山の1部に仕掛けられているトラップ。そのトラップすべて1度作動して、手裏剣でそのトラップを壊されていた。
しかもそれは、私たち作法委員会と実践担当の先生方とで五・六年生ように作った実践と全く同じの訓練用のトラップだった。
「一体誰が…」
「!、喜八郎あれを見ろ」
「?、あ、あれって」
トラップが作動しないように、ひとつの手裏剣が挟まっていた。
「あれは、天女が持っていた手裏剣だ」
「!じゃあ、これを天女1人でやったんですか?」
「…」
あの女は…危険すぎる。
ハムカツにソースをビシャビシャかけるやつは信用するな→←子供は何も気にせず遊んでろ
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飴玉くん - 夢主ちゃんの設定と周りの接し方が好き過ぎる… (11月10日 6時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - どストライクな小説です❣️続き楽しみに待っています💓 (8月30日 14時) (レス) @page22 id: cd4be96e2f (このIDを非表示/違反報告)
EM - 更新頑張って下さい。 (8月26日 0時) (レス) @page20 id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
小豆小町(プロフ) - みみさん» みみさん、コメントありがとうございます‼︎作品を評価してくださり本当に嬉しいです…!アカウントが変わっても、どうか応援お願いします♡" (8月25日 15時) (レス) id: dc0c839974 (このIDを非表示/違反報告)
小豆小町(プロフ) - スズメさん» スズメさん、コメントありがとうございます‼︎長らく更新できずに本当にごめんなさい…。これから頑張って更新していくので楽しみに待っていてくれたら嬉しいです☻* (8月25日 15時) (レス) id: dc0c839974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天泣 x他1人 | 作成日時:2022年12月21日 23時