亀の甲より年の功 土井side ページ11
天女がやってきた日の夜。
学園長室には学園長を囲むように私を含めた11人の先生方で会議を開いている。
会話の内容は勿論、今日やってきた忍びと名乗る天女、初芽Aについてだ。
「まず、今までの天女と異なる点は
・"エド"という他の天女に比べて近い未来から来たという事
・年齢は20を超えている事
・私たちと同じ忍びである事
・他の天女とは異なり、私たちについての情報を持っていない事
ぐらいですかね…」
「そうだな、全て嘘ではないだろう」
昼間。
天女、初芽Aが学園長に向かってクナイを投げ、直ぐに私たちも反応し攻撃したが、まともに攻撃を与えられたのは山田先生ただ1人だけだった。
その山田先生も天女の喉にクナイを当てていた間、山田先生は腹にクナイを向けられていたそうだ。
しかもあの時の天女は全く私たちに殺気を向けないどころか本気で攻撃してきたようには見えなかった。
つまり、忍びということは事実で、しかもあの山田先生以上の実力の持ち主だということだ。
もしもあの天女が本気で攻撃をしてきた時、生徒を守り切れるだろうか…
その場にいたほぼ全員が弱気になっていると。
「今回の天女、Aちゃんはきっと忍たまやくノ一教室の子達に危害を加えるような子じゃないと思いますよ」
「うむ、儂もそう思う」
昼間の若い山本シナ先生ではなく、おばあちゃんの山本シナ先生が柔らかい口調で言い、それに学園長先生までもが同意した。
「な、何故そう言い切れるのですか!!?」
一年い組の教科担当の安藤先生が隣に座っていた山本シナ先生に聞く。
「匂い、かしら…今までの天女からは甘い匂いがしていたけど、Aちゃんからはしなかった」
「え、それだけですか…?」
「それに今ここでAちゃんについて話し合っても、彼女をここから追い出すことも出来ないし、彼女を始末するとなっても私たちでは彼女には及ばないでしょう」
「それは…」
「ですが!!
「ええい!五月蝿い!!大丈夫だと言ったら大丈夫なんじゃ!年寄りの言うことは素直に聞かんか!」
学園長…」
「お主らが初芽Aを信用しきれないのはわかっとる!だが、信じるしかないのじゃ。警戒を解けと言っとるのではい、信じてみないか、彼女を…」
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飴玉くん - 夢主ちゃんの設定と周りの接し方が好き過ぎる… (11月10日 6時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ - どストライクな小説です❣️続き楽しみに待っています💓 (8月30日 14時) (レス) @page22 id: cd4be96e2f (このIDを非表示/違反報告)
EM - 更新頑張って下さい。 (8月26日 0時) (レス) @page20 id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
小豆小町(プロフ) - みみさん» みみさん、コメントありがとうございます‼︎作品を評価してくださり本当に嬉しいです…!アカウントが変わっても、どうか応援お願いします♡" (8月25日 15時) (レス) id: dc0c839974 (このIDを非表示/違反報告)
小豆小町(プロフ) - スズメさん» スズメさん、コメントありがとうございます‼︎長らく更新できずに本当にごめんなさい…。これから頑張って更新していくので楽しみに待っていてくれたら嬉しいです☻* (8月25日 15時) (レス) id: dc0c839974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天泣 x他1人 | 作成日時:2022年12月21日 23時