5話 ページ6
その後も色々と説明と自己紹介したんだよね
そしたら焦凍の質問の多さよ。まぁ確かになんで有名武将や忍と一緒の名前なのかってのは、誰でも疑問に思うよね〜
『……焦凍、もう遅いし、帰らないと』
時計の針はもう7時、一応冬美ちゃんには連絡入れておいたから大丈夫だろうけど…
｢わかった……｣
｢佐助！焦凍殿を家まで送って差し上げるのだ！｣
｢えー！なんで俺様……はいはい、わかりましたよ｣
焦凍と幸村、すっごく仲良くなったんだ！
て、やっぱりどこいっても佐助は幸村に逆らえないね…
｢…姉さん、また来てもいいか?｣
｢勿論、いつでも、来てね…｣
佐助に抱えてもらって帰ってったけど、大丈夫かな?
｢……焦凍に嘘、ついちゃった……これもみんな、Aのせい……｣
縁、とは言ったけど…違うんだよな…武将についてはほんとに偶然小さい頃から順番に会って行って、今一緒にいるんだけど
かすがや小太郎、佐助に関しては…歴史的にも存在するかわからない、忍の中の忍。
この3人だけは、どこを探しても見つからなかった…だから、【連れてきた】
ここに転生させた神様に、個性が発現した時にお願いしたんだ…
あの3人をAの個性で生かしてほしいって、また一緒にいたいっていったらね
ほんとはしたらダメなんだけど了承を貰ったから根の国で探して見つけて連れてきたの
だから、Aが死なない限り、あの3人は死なない
こんなこと、焦凍には言えないから嘘ついた…
けど……
『A、嘘ついちゃった……ちゃんと話すって、言った、のに……ごめん、なさい…』
涙が止まらない…
根の国も出てきてAの周りでふよふよしてる…
｢don't cry…Aは悪くねぇよ｣
｢そうでござるよ！言ってしまっては焦凍殿はもっと混乱してしまうでござる！！｣
｢言った所で理解するとは思わぬがな｣
そう言ってみんな慰めてくれた、Aが悪くないって…頭も落ち着くまで撫でてくれた…
｢(いつか、言える時が来る…それまでは…)｣
｢そうだぞA、今は仕方がない。もう少し時間を置いてみてから言ったらいい……一人が無理なら、わ、私が一緒にいてやらなくもないっ｣
｢そーだな！言う時はみんな一緒だ！その方が怖くないだろ?｣
｢俺達がいれば怖いもんなし、だからな！｣
『みんな………嬉しい…そう、ね…その時は、よろしく、ね…』
優しくて大好きな人達、昔も今も大切…
焦凍、言える時が来るまで、待っててね
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作者名：Mashiro | 作成日時：2017年9月23日 20時
