好きです、会長。～S.Seiya～ (ページ13)

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chapter 13 ページ13

『、、、そんなに恋バナしたいなら会長が何かおもしろそうな話してくださいよ。』

末｢え、俺？｣

『そうですよ。』

末｢え～、俺はおらへんもんなぁ～。｣

『、、、うそつき。』

末｢え？｣

『好きなんじゃないんですか、ハル先輩のこと。』

ーーどうしてこんな事を言ったのか自分でもわからない

会長が嘘をついたことにムカついたのかもしれないし、

もしかしたら、本当に好きな人なんかいないって聞いて、安心したかったのかもしれない

でも、

末｢っ！？！？｣

さっきの自分みたいに焦って驚く会長を見て、

ああ、やっぱりそうなんだって思い知らされる

それでも1度口に出してしまったから、今更話題も変えられなくて

『やっぱり～、そうなんじゃないですか～』

暗い気持ちをふさぎ込むように、

わざとふざけたように会長をからかう

末｢いや、俺何も言うてへんし！｣

『その反応見りゃわかりますよ。』

必死に弁解しようとする会長をバッサリと一言で切ると、

末｢、、、、、、

、、はぁ～、隠しとったつもりやったんにな～。｣

会長は持っていたドリンクを置いて、項垂れた

末｢でもそんなおもろいもんでもないで。何もする気ないし。｣

顔を上げたかと思えば、ストローをいじりながらそう言う会長

『え、何もしないんですか。』

こんな完璧な人だったらアプローチの1つや2つしたら誰でも落ちそうなのに

末｢だって、自信ないやん。

俺、実は結構こういうことに関しちゃ奥手なんやで？笑｣

いつも大勢の前で堂々としている会長しか見たことなかったから、

こんな弱気な発言初めて聞いた

そして、自嘲気味に笑う会長を見ていたら、なんだかいてもたってもいられなくて、

『、、、そんなのもったいないです。

大丈夫ですよ、会長なら。なんなら私、協力します。』

なぜかそんな事を言ってしまっていた

末｢、、、えぇ？｣

驚いた顔で私を見る会長

『あ、協力っていってもそんな強引に引っつけようとかじゃないですよ？

告白しやすい状況を作るとか、アドバイス、、、は参考になるかわかんないですけど、まあそんな感じで。』

私の言葉を聞いて会長は何か考え込んでいたが、しばらくするとようやく口を開いた

末｢、、、ほんまにええん？｣