好きです、会長。～S.Seiya～ (ページ12)

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chapter 12 ページ12

末｢いや～、よかった買えて！ありがとうな、Aがいてくれてよかったわ。｣

『いえいえ、こちらこそお役に立てて嬉しいです。』

いてくれてよかった、なんて、

何の気も無いとわかっていても、

やっぱりそんな事言われたら嬉しいもんで

来てよかったな、って改めて思った

末｢A、この後まだ時間ある？

ここの近くにカフェがあんねんけど、そこの新作がめっちゃ気になんねん！
よかったら一緒に行かへん？｣

『え、めっちゃ行きたいです！』

末｢よっしゃあ、なら行こか！｣

混雑のピークは過ぎていたのか、あまり店に人はいなかった

末｢A、先に席取っといてくれへん？あと何飲みたい？｣

『あ、わかりました～。飲み物は、会長と同じやつで！』

末｢おっけー｣

一旦会長から離れて、窓の側の二人用のテーブル席で待つ

何分か経つと、

末｢ほい、これAの分！｣

そう言って私の前に飲み物を置いてくれた

『ありがとうございます、これいくらでしたか？』

自分の分を払うために財布を出そうとすると、

末｢あ、お金はええで。今日付き合ってくれたお礼。｣

『え、でも、、、』

末｢ええから！ここは男らしく奢らせてや。笑｣

『あ、ありがとうございます、、、』

男の人に奢ってもらったのなんて父親以外に初めてで、

なんだか勿体なくて、少しずつちびちびと飲む

・

それから2人でたわいもない話をしていると、

末｢そういえばさ～、Aって好きな人とかおらへんの？｣

『！？！？』

あまりにも唐突すぎて危うく吹き出すところだった

『な、なんでそんなこと、、、』

末｢やっぱJKがカフェ来てすることといったら、恋バナやろ！｣

『なんですかその偏見。しかも会長JKやないじゃないですか。』

末｢細かいことはええねん！

ほら、末澤会長になんでも相談してみ？？｣

『え、嫌です』

末｢なんでや！笑｣

だって、

好きな人である本人を前にして恋バナなんてできるはずがない

『好きな人とかいないですし、もしいたとしても会長には言いませーん。』

末｢えぇ～～～。｣

よっぽど恋バナがしたいのか、会長は少しすねた表情を見せた