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正門先生とそんな話をしたのは3時間前の事。先生から聞いた話が頭の中でグルグルしていてどう帰ったか分からないけど知らない間に自分の家の前に来ていた。鍵を開けて家の中に入ると父親の靴と一緒に女物の靴が並べられていた。
父「瑞稀。早かったな。お前、この家を出ろ」
瑞稀「えっ…。そんな、急に言われても…」
父「この家は俺の物だ。お前に文句言えることは何も無い。これからはこいつと一緒に暮らす。お前の事を言ったら『子供は要らない』って言われてな。悪いがお前にはこの家を出ていって貰うことにした。荷物なら俺が勝手にまとめといてやった」
そう言って投げ渡された物は俺の荷物が入った鞄だった。
父「もう一生この家には近づくな。分かったな?」
瑞稀「はい…」
家を追い出され、鍵も取り上げられてしまった俺は途方もなく街を彷徨った。街を彷徨ってる間に雨も降ってきていたけど、傘なんて取りに行ける訳もなくて。歩き疲れてあるマンションの階段の下で休憩をしいると誰かが歩み寄ってくるのが分かった。
涼「あれ?瑞稀?こんな所でどうしたの?てか、濡れちゃってんじゃん!」
瑞稀「橋本…君…?」
涼「とりあえず中入って?事情は後で聞くから」
そう言われて俺は橋本君に促されるまま部屋に入って風呂に入るように言われた。
涼「瑞稀〜。服濡れてたからとりあえず俺の服来てて?」
瑞稀「あ、うん」
脱衣場に行けば橋本君のスエットであろう物が置いてあってそれに着替えてリビングに行けば橋本君が料理を作っていた。

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作者名:パセリまみれ | 作成日時:2020年6月19日 10時

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