優等生ちゃんに恋をした (ページ2)

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瑞稀｢待って！あの、ありがとう！橋本君が言ってくれなかったら、多分まだ出し物決まってなかったと思うから｣
チャイムが鳴ったと同時に教室から出て行ってしまった橋本君の事を呼び止めてさっきのお礼をすると橋本君がこちらを振り向いた。
涼｢お前さ、委員長ならもっとしっかりしろよ？じゃねぇと、もっと舐められるぞ？｣
瑞稀｢そんなの、私だって分かってるよ…。けど、ホントは私そんな委員長やれるような器じゃないし…｣
涼｢んだよ、それ。やりたくて立候補したんじゃねーのかよ？｣
瑞稀｢委員長なんて、誰もやりたがらないし。その…先生に押し切られちゃって…｣
涼｢断れなかったって口かよ｣
その問に無言で頷いた。
涼｢ま、またなんかあったら助けてやるよ｣
瑞稀｢えっ？｣
涼｢テメーは見ててヒヤヒヤすっから。心配で見てらんねーんだよ｣
優斗｢涼ー！サッカーやろうぜ〜！｣
涼｢おう！今行く。じゃあな｣
それだけ言うと、橋本君は私の頭を優しく撫でてから友人の高橋君の元に走って行ってしまった。この時は自覚はしてなかったけど、橋本君の事を好きになっていたのかもしれない。皆から聞く橋本君のイメージとはかけ離れた、優しい一面を知ってしまったから。

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