17 ページ18
優斗｢大好きだよ。蒼弥｣
蒼弥｢俺も。優斗の事好き｣
『明日も会えるんだから明日伝えよう』昔の俺達ならそう思っていた。けど、『今日と同じ明日なんて来ない』みずっくんが言っていた言葉。それは、俺達の心に深く突き刺さった。だから、伝えたい事。見せたいものがあったらお互い包み隠さずその場で言い合おう。見せ合おう。俺と蒼弥はあの日、はしもっちゃんがみずっくんとの記憶を全て無くしてしまったと知った日に誓い合った。
瑞稀｢おい、優斗！蒼弥も！ラブラブしてる暇あったら助けろよ！マジで俺涼に潰される…｣
涼｢優斗！俺と瑞稀のツーショット写真撮って！｣
優斗｢いいけど。なんに使うの？｣
涼｢伝記に載せるの！『可愛い子との写真』ってね｣
瑞稀｢マジでそれだけはやめろ！｣
涼｢いいじゃん！それに、ホントに嫌だったら今頃俺の事振りほどいてるでしょ？
瑞稀｢ふざけんな！力の差考えろ！涼が力いっぱい押さえつけたらんな事できるかよ！｣
涼｢もう。強情っぱりだなー。ほら、優斗。今のうち！早く！撮って！｣
優斗｢まぁ、いいけど。はい、チーズ｣
パシャリ。
その後、その写真は涼の伝記の当番の日のブログにアップされていた。その日のブログの最後の締めの言葉は、『いつまでも、この先もずっと。俺と瑞稀がお互いシワシワのおじいちゃんになってもずーっと一緒にいたいし、皆も。そんな俺らの事大好きでいてね？また5日後』だった。そのブログを見て『バッカじゃないの』そう言いながらも泣きそうな顔で涼の伝記をみずっくんが読んでいたのは、また別のお話。
〜完〜
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←16
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パセリまみれ | 作成日時：2021年4月13日 20時
