07 ページ8
涼｢ったく。なんで教えちゃうかな〜｣
瑞稀｢それはこっちのセリフだよ｣
涼｢瑞稀…？｣
瑞稀｢なんで…なんでこんな大事な事教えてくれなかったんだよ。話してくれなかったんだよ！｣
涼｢皆に…め…｣
瑞稀｢迷惑かけたくないって理由なら俺は聞かねぇからな！なんでだよ。なんで…俺達に何も話してくれなかったんだよ。相談してくれなかったんだよ！何も理由も言わずに俺達の前からいなくなりやがって。ざけんなよ！仲間だろ？メンバーだろ？もっと頼れよ！俺の事、一番頼りにしてたんじゃねーのかよ！俺らの絆って、そんなもんだったのかよ！なんで、もっと我が儘言わないんだよ！こんな時くらい、自分の想い俺達にぶつけてみろよ！カッコつけてんじゃねーよ！自分の想い圧し殺してんじゃねーよ！もっと、俺達に迷惑かけさせろよ！｣
涼｢ごめん…｣
優斗｢まぁまぁ。みずっくんも少し落ち着いて？ね？で、病状は？どんな感じなの？｣
涼｢あんまり…良くないかな…｣
龍斗｢化学療法とかは？｣
涼｢してるよ。おかげで頭はこんな感じ｣
4人｢っ！｣
涼がずっと被っていたニット帽を取れば薬の副作用で髪の毛が抜けて丸坊主になってしまった涼の頭があった。
涼｢別に、笑ったって良いんだぜ？｣
瑞稀｢誰が笑うんだよ｣
蒼弥｢そうだよ。大切なメンバーが必死に病気と闘ってるのに。笑える訳無いじゃん｣
涼｢メンバーって…もう…俺ジャニーズでもねーのに…｣
瑞稀｢それは違う。涼は今病気療養中って事になってる｣
涼｢え？｣
優斗｢俺らで滝沢君に頼み込んだんだよ｣
蒼弥｢白血病は今では不治の病じゃなくなってるし。化学療法で90%以上の確率で完治するって言われてるからさ｣
龍斗｢だから、俺達で社長に『はしもっちゃんが帰ってくるまではしもっちゃんの場所はそのままにしてください！』って皆で言いに行ったんだ。そしたら、瑞稀君なんて滝沢君に言ったと思う？｣
瑞稀｢ちょ、作ちゃん！｣
優斗｢ああ。あれ？めっちゃカッコよかった奴だ｣
蒼弥｢まさにはしみずの絆って奴だったよね。あれはさ｣
涼｢え？何それ？めっちゃ気になるんだけど｣
優斗｢んふふ〜。実はね？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パセリまみれ | 作成日時：2020年12月25日 0時
