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あれから4ヶ月が経ち、俺の症状は悪化して入院せざるを余儀なくされていた。
涼「今頃、皆は小屋入りした頃かな」
病室の時計を見ればもうすぐ13時を指す頃だった。あれから4ヶ月が経ち、毎年恒例の『ジャニーズ銀座』の時期になっていた。何気なく付けていたテレビ番組では最新アイドル情報というコーナーが始まっていた。
アナウンサー「ジャニーズJr.で次世代の嵐と言われている圧倒的ローラー集団のHiHi Jetsの皆さんは本日初日を迎えるわけですが、意気込み等教えていただけますか?まずは、井上さんから」
瑞稀「はい。俺達は今日までたくさん練習してきました。色々あって今は4人になってしまいましたけど、全力で頑張ります!」
優斗「僕達の武器はローラーなのでその武器を最高活用します。皆さん、楽しみにしててください!」
龍斗「遠方から来てくださる方達もたくさんいて、俺達にはこんなにもファンが着いててくれてるんだなとそういう時に実感します。そんな遠方の方達にも楽しんで貰えるパフォーマンスをします!」
蒼弥「ファンレターを読むと『沖縄から会いに行きます!』とか、『北海道から蒼弥君に初めて会いに行くので凄く緊張してます』というファンレターをよく読みます。そんな方にも楽しんで頂ける。そんなステージを作りたいです」
優斗「俺達のステージはファンが盛り上げてくれてなんぼだからね」
瑞稀「俺たちのLIVEはファン参加型です。皆さんでガンガン盛り上がりましょう!」
アナウンサー「それでは、お聞きください。HiHi Jetsの新曲で『ドラゴンフライ』です。どうぞ」
その後流れてきたのは蒼弥と龍斗がラジオドラマに出演した時の主題歌の『ドラゴンフライ』だった。
♪会いたい会いたい痛いこの胸に空いた穴
 会いたい会いたい痛いこの傷がくれた夢
涼「瑞稀…蒼弥…龍斗…優斗…会いたいよ…皆に会いたい…」
数ヵ月前まで俺はあのステージで歌って踊って。ローラーで滑って皆に笑顔を振り撒くアイドルだった。
涼「もう一度だけ、ローラーで滑りたかったな…。皆にもう一度だけ、会いてーよ…」
自分で決めた事。だけど、瑞稀達が笑顔で歌って踊ってる姿を見ると思ってしまう。
涼「やっぱ、会いたくなっちゃうな…」

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作者名:パセリまみれ | 作成日時:2020年12月25日 0時

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