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蒼弥「じゃあ…!」
涼「うん。ローラーも滑れるし、歌ったり踊ったりも出来るよ」
龍斗「また昔に戻れるんだね。5人に」
涼「うん。これからも宜しくね」
蒼弥「じゃあ、1年ローラーから離れてたからまずは感覚戻さないとね。」
涼「そうだね。猪狩部長。ご指導お願いします!」
蒼弥「厳しく行くからね?」
涼「お願いします!」
蒼弥「ま、優斗と違ってはしもっちゃんの事だからすぐに感覚戻るとは思うけどね〜」
優斗「おい。それどういう意味だよ。コラ」
蒼弥「まんまの意味だけど?何か反論出来んの?よくすっ転んでる奴がよく言うよ」
優斗「お前なぁ!その減らず口どうにかしろよ!」
蒼弥「あぁ?何だよ?」
涼「ちょ。お前ら喧嘩すんなって」
瑞稀「ったく。2人ともやめろって。病み上がりの奴に何やらしてんだよ」
これがHiHiなんだよね。蒼弥と優斗の喧嘩を涼が止めてくれる。涼がいない時は蒼弥と優斗が喧嘩始めた時もどう対処すればいいのか分からずあたふたする事が多かった。
瑞稀「これからもよろしくね?涼」
涼「俺の方こそ。これからも宜しくな?」
それから、少クラで初顔見せして。ファンの子達が泣いて喜んでくれて。俺にはこんなにも心配してくれるファンがいてくれたんだって再確認出来た。これからも、健康管理には十分注意しようと思った。あと、ちゃんとメンバーに頼ること。瑞稀にあの時怒られて分かったんだ。自分は一人じゃないんだって。
瑞稀「涼。ほら、行くよ!」
蒼弥「はしもっちゃん!早く行こ!」
優斗「俺達の輝ける所に早く行こ!」
龍斗「ファンが待っててくれてるよ!」
涼「おう!」
そう。俺達の持ち歌の『Bemystory』みたいに。浮かない顔してたってどうにもならない。だって、どうしたの?なんて聞かなくても分かる距離にいつも瑞稀がいてくれるから。1人で落ち込んでたって心が折れてしまうだけ。周りが見えなくなってしまうだけ。俺の手を引く絆は消えたりなんてしないんだから。前を向けば信頼できる仲間がいる。俺の事を信じて待っててくれるファンがいる。俺に手を差し伸ばしてくれるメンバーがいる。この幕が開けば俺達のステージが始まる。俺達の輝けるステージが。これからも、この5人でこのステージにずっと立っていたい。いつかこの『5人』でデビューしたい。そう思えた1年だったな。
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作者名:パセリまみれ | 作成日時:2020年12月25日 0時