やり直せるのなら。４【名探偵コナン】

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Aside





警察署の目の前には一台の車が止まっていた。


白髪に四角の眼鏡をかけた外国人男性が車の傍に立っていた。


そして取調室から開放された私を見て、会釈をする。






ジェ「FBIのジェイムズ・ブラックです。赤井くんに頼まれてあなたを保護しに来ました」






私は書類上、FBIの協力者として処理された。


もちろん嘘だが、赤井の計らいにより、


協力者としての私の行動は全てFBIにより監視、及び報告されており、


ボディーガードの男と接触した際も逃走のみを行っていたと証言した。


そして携帯のGPSでの私の行動を証拠として提出している。


それも偽造だ。


日本警察を騙す形になるが、私にとってはありがたい話だ。


FBIに頼んで正解だった。






『それじゃあ目暮警部、また近いうちに顔を出します。捜査には全面的に協力しますので、何かあったら呼んでください』


目「うむ。気をつけて」





見送りについてきてくれた目暮警部に一礼し、ジェイムズさんの車に乗り込んだ。


助手席には金髪の女性も乗っている。





ジョ「はじめまして。ジョディ・スターリングです。秀一から話は聞いているわ」




『どうも、Aです。二人もFBIの捜査官がいるってことはどうやらお迎えだけじゃないようね。


私を助けた見返りの内容を話に来たのかしら』





静かに車が走り出した。


警察署を後にし、夜の高速道路を走る。


一定間隔で並ぶ灯火が、次々と後ろに流れて行った。





私は後部座席で身動きもせずにジェイムズさんの話に耳を澄ます。





FBIは敵ではない。




敵ではないが、味方でもない。








"ギブアンドテイク"という、




脆い脆い拙い関係だ。

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