やり直せるのなら。４【名探偵コナン】

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Aside






スコッチの運転する車が目的地についた。


人気のない閑散とした、寂れた小さな港だ。


そんな港には似合わない、少しばかり大きな厳重な船が西の端っこに停泊している。


今回のターゲットだ。


私たちは互いに拳銃を構えた。






ス「ね、あそこ」






スコッチが指さした先には、見張りの人がいた。



距離にして約150mほど先だ。


割と近い。



武装しているかもしれないと思い、後ろから回り込もうとすればスコッチに手を引かれた。


待てという合図だ。


彼が拳銃のサイトを見張りの人に合わせる。


パシュッという軽い音と共にその人が倒れた。


サプレッサーの音だ。






『わお、やるじゃん』



ス「まあね」






額に一発、弾が命中している。



流石だ。



周囲を索敵してからゆっくりと船の中へと侵入する。



さて、密輸の武器がどこにあるか探さないといけないのだが。


私はそっと片手をあげ、スコッチに合図を送る。


ここからは別行動で探した方が早い。


スコッチは右へ、私は左へと展開する。








ふと、疑問に思った。









スコッチもバーボンも組織の任務に対し忠実だ。


現に今も殺しを問わず働いている。


疑われる余地はない。


なのに何故、公安の回し者とばれ殺される運命にあるのだろうか？






『今日は何日だっけ……』






彼の命日は。


残された時間は、私に彼を救い出す残された時間は、


思ったよりも短い。







全ては"亡霊"の手にかかっている。

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