161 ページ12
松田side
煙草に火をつける。
重たい防護服を脱ぎ捨て、汗だくの服が肌に張り付いているのを感じる。
隣では萩原が長い髪を手でまとめていた。
萩「やっぱ防護服はあちー」
萩原はAに救われたあの日から、欠かすことなく防護服を着るようになった。
まあ、本来ならそれが当たり前なのだが。
Aがいない生活にも多少慣れてきた。
日付が変わる直前にメールを打つ生活。
あいつはきっと夜行性だ。
松「萩、先車戻るぞ」
萩「え、もう煙草休憩終わり?」
松「ああ」
今日は夕方から雨の予報だからな。
そう心でつぶやき、さっさと車内へ避難する。
萩原はもう一本吸ってからくるだろう。
そう思っていたら案外早く帰ってきた。
松「はやいな」
萩「雨降ってきたんだよ、雨」
外を見れば小雨がパラパラと降っている。
ピコンと、携帯の着信音がした。
まさかAからだろうか。
一瞬期待したが、すぐに違うとわかる。
伊達 "今日飲みに行かないか"
ふっと笑みがこぼれる。
携帯をポケットにしまいかけたところに、また着信音が響いた。
伊達から続けて二件?
めんどくさいなと思いながらも、もう一度携帯を開く。
自分の目を疑った。
松「………。萩原」
萩「ん?」
松「萩、萩原」
萩「どしたの」
松「研二」
萩「だから何?内容言わないとわかんないよ」
そういう萩原に無言でつきつけた携帯の画面。
ずっと待っていた人からの。
A "天気予報あたり"
474人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白ウサギ(プロフ) - まなさん» ありがとうございます!励みになります。頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします (2020年12月15日 17時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - めっちゃ面白くて1話から一気読みしてしまいました!これからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます! (2020年12月15日 14時) (レス) id: 0c8a00fae9 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - 毬莉さん» コメントありがとうございます!絶対松田さんは待ってくれると思います! (2020年10月4日 14時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
毬莉 - 陣平のこと大好きです!こんなに手が汚れてしまった私でも待っててくれる彼は最高です!更新頑張ってください! (2020年9月29日 0時) (レス) id: 6812348321 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - ありがとうございます。更新頻度は少なくなりますが、頑張ってきいきます (2020年9月26日 1時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白ウサギ | 作成日時:2020年8月14日 15時