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ASide





『た、ただいま…………』




疲れて警察学校に戻ってくる。


みんなは萩原の部屋に集まっていたので、着替えて向かう。


するとそこには真剣な表情をした五人が。





『どうしたの?』


降「いや、さっき教官に"Aが帰ってきたら六人で来てくれ"って呼び出しくらってさ」


諸「何かしたかなーって考え中」





確かに、卒業が近い今の時期の呼び出しは怖い。


何があるかわからないな。


ふと、ある可能性が浮かぶ。





『もしかしてあれじゃない?ほら、卒業したらどんな部署に行きたいか』





私の言葉にポカンとする五人。


次の瞬間、伊達が笑いだした。




伊「そうか、そうか!善かったー」


松「深く考えて損したな」


『いや、一体何やったの』


萩「やらかしすぎて覚えてないや!」





そうだね、たくさんやらかしたね………。


教卓にあはんうふんな本を広げといたり、


夜の食堂を勝手に借りてお菓子作ったり、


肝試しに立ち入り禁止の場所に行ったり、


勝手に模擬訓練を始めてみたり、


体育館で乱闘やったり…………。


数え切れないくらいある。





諸「怒られないとわかったら、さっさと教官の所に行きますかー!」




気楽に教官に呼び出された部屋に向かう。


そこには渋い顔をした教官がいて。


思わず背筋を正す。


これは怒られるやつかな…………?





教「お前達はどの部署に行きたいか、希望はあるか?」





その言葉にほっとする。


最初に口を開いたのは松田と萩原だった。





松「警備部機動隊の爆弾処理班を希望します」


萩「俺も同じく」


教「二人共手先が器用だからな…………。わかった、上司に話をつけておこう。二人は帰ってもいいぞ」





明らかに嬉しそうな顔をした二人。


それは希望した部署に行けそうだからなのか、


教官から開放されたからなのか。






伊「俺は警視庁捜査一課を」


教「そうだな。お前の面倒見の良さと犯人逮捕の腕前は大したものだ。よし、目暮警部に行っておこう。帰ってもいいぞ」




伊達も嬉しそうに帰っていく。


残されたのは三人。


教官は少し躊躇ったあと、重々しく話し始めた。


こんな教官を見るのは初めてだ。


これはもしかしたら……………。









教「降谷、諸伏、A。お前達三人に公安から勧誘があった」









やっぱり、公安の話しか。

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白ウサギ(プロフ) - 麗さん» 間違えだらけですみません、ご指摘ありがとうございます。修正しました。また何か誤字や不備がございましたがお手数をお掛けしますがお知らせください。 (2021年6月3日 9時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 27ページ angei 最後のスペル iではなくlだと思います (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 同じく19ページ 半眼出だし 出 は不要かなと思ったのですが勘違いでしたらすみません (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 19ページ メイク道化かして? の 道化 は誤字ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 15ページ 萩原だけだった日が だったら ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年11月19日 0時

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