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ASide
『伊達、諸伏、大丈夫?』
二人の側に駆け寄る。
伊「ああ、とりあえずは。割れたガラスで所々切ったがな」
諸「たいした怪我じゃないよ」
二人はへらっと笑ってみせた。
私達六人のところに銃を持った男がやって来る。
「携帯は?寄こせ」
睨みながらスマホを渡す。
銃は様々。
狩猟銃もあればピストルもある。
どこで密売してるんだ、まったく。
「手を出せ」
柱に縄で手を縛られた。
が、そこまで問題ではない。
いつでも拘束は解くことができる。
ちらりと他の人を見れば、同じように拘束されていた。
あのベルモットもだ。
彼女にとっても想定外だったのだろう。
次々とシャッターが閉まっていく。
光が遮断されて、少し薄暗くなった。
チャンスだ。
『………………』
私が視線で合図を送ると、みんながうなずく。
素早く手をくねらせて縄を解く。
一分後にはみんな自由になっていた。
流石だ。
だがまだ縛られている振りをする。
萩「……………どうする?」
伊「突っ込むか?」
諸「相手は素人五人、銃にもあまり手慣れてないみたいだな」
松「俺たちなら倒せるだろうが…………」
降「一般人に危険が及ぶな」
『……………………』
考えろ、何かいい案は?
頭を働かせろ、思考を止めるな。
どうすれば誰も死なずにこの場を切り抜けられる?
くそっ、何か手はないのか!?
?「ねぇ、おじさん。僕トイレ行きたい」
ふとそんな声が響く。
見れば五、六歳くらいの小さな男の子だ。
隣にいる同じくらいの女の子は目を見開いている。
きっと彼の行動に驚いているのだろう。
「あ"あ"?」
?「駄目なの?僕漏れちゃう!」
『あのー、良ければ私が連れていきますよ?トイレすぐそこですし』
松「A!?」
そろりと名乗りを上げる。
ジャギっと銃を向けられたが、やれやれと首をふる男。
きっとそれは私が女だからだろう。
「俺がそこまでついてく。変なことはするなよ」
『わかってるわ』
坊やの背中を押してトイレへ向かう。
男は気づかなかったが、坊やは気づいたようだ。
私の手が縛られていなかったことに。
一人になればこっちのものだ。
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白ウサギ(プロフ) - 麗さん» 間違えだらけですみません、ご指摘ありがとうございます。修正しました。また何か誤字や不備がございましたがお手数をお掛けしますがお知らせください。 (2021年6月3日 9時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ angei 最後のスペル iではなくlだと思います (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 同じく19ページ 半眼出だし 出 は不要かなと思ったのですが勘違いでしたらすみません (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 19ページ メイク道化かして? の 道化 は誤字ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 15ページ 萩原だけだった日が だったら ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年11月19日 0時