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ASide




ベットに一番近かった諸伏が入り込み、誰かが寝ているように見せる。


伊達が電気を消し、その他はさっさとクローゼットの中に入る。




降「おい、もうちょっと奥行け」


『無理無理、腕折れる』


松「ならこっち来い」





松田に服を引っ張られ、その腕の中に閉じ込められる。


途端にできた隙間になだれ込むように伊達と萩原が入り込んでくる。




松「おい押すなよ」


降「こっちのセリフだ」


萩「誰か俺のおちょんぼ踏んでる!?」


伊「萩原、静かに」





目の前には松田の胸板が。


後ろからは降谷の吐息が。


私の脇からは萩原のおちょんぼが覗いている。


何だこれ。




次第に足音が近づいてきた。


隣の部屋、向かいの部屋と確認していく。


ついにこの部屋にも懐中電灯の光が当たった。


このクローゼットの中は死角なので見えない。


一番の問題は諸伏だ。






諸「…………………」





閉める余裕のないクローゼットからベットを見ていみると、


冷や汗をかいて布団に包まる彼がいる。


もう顔面蒼白。


足音がだんだんと遠ざかっていって、やがて聞こえなくなった。






全「…………………はぁ」






一斉に安堵のため息を漏らす。




降「おい、萩原どけよ」


萩「その前に伊達がどかないと」


伊「ん?ちょっと肩が引っかかって…………」


松「一番下の俺が一番重いんだけど?」


『諸伏ー、誰か引っ張って』





その後は大惨事だった。


図体ばかりデカイ男四人と私がぎちぎちにクローゼットに詰められているのだ。


どうやって入ったんだ、というくらい。


諸伏がとりあえず萩原の足を引っ張る。






萩「痛い痛い痛いっ!!!」


諸「あ、もう少しで抜けそう」


降「いたっ、諸伏痛い!ストップ!俺の関節外れそう!」




巻き込まれて降谷もうめき声をあげる。


よく見えないが、萩原の体に降谷の足が絡まってるのだ。





萩「あ"ーーーーーーー」


降「ギブ!待って痛いって!あーーー」





その時、スポンっと音がしそうなくらいに、綺麗に二人が抜けた。


隙間ができて難なく私達は外に出る。


すると二人が伸びていた。





萩「し、死ぬかと思った…………」


降「それな」






魂が抜けている二人。


みんなで顔を見合わせた。


誰がともなく、プッと吹き出す。


それを合図にみんなで笑った。



隣「うるせー!」


隣人に切れられたのも無理はない。

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白ウサギ(プロフ) - 麗さん» 間違えだらけですみません、ご指摘ありがとうございます。修正しました。また何か誤字や不備がございましたがお手数をお掛けしますがお知らせください。 (2021年6月3日 9時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 27ページ angei 最後のスペル iではなくlだと思います (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 同じく19ページ 半眼出だし 出 は不要かなと思ったのですが勘違いでしたらすみません (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 19ページ メイク道化かして? の 道化 は誤字ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 15ページ 萩原だけだった日が だったら ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年11月19日 0時

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