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萩「お待たせーっ!あれ、もう松田がいる」


諸「本当だ」




時間になってみんながぞろぞろ入ってくる。


さすがに六人は狭い。


ちなみにクローゼットは開けてある。


教官が来たときに隠れられるようにだ。





『さーて、朝までたっぷり時間がありますが。何をする?』


伊「あ、トランプ持ってきた」


松「じゃあババ抜きやろうぜ。最下位罰ゲームな」


諸「どんな?」


降「一番の命令を一つ聞く」


『いーねー!』






萩「ってことで、第一回ババ抜き選手権!」






降谷がトランプを器用に混ぜていく。


そして配っていった。


うわ、とても綺麗に混ぜられている………。


揃うカードがほとんどない。


それはみんなも同じようだ。





松「時計回りな」




さすがみんな警察学校にいるだけあって、ポーカーフェイスは強い。


特に強いのは降谷だろう。


だがポーカーフェイスだけでは勝てない。





諸「……………!」




隣の諸伏が、私の手札を選ぶ。


その時、わざとババを右端に置いたら、思惑通りに引いてくれた。


彼は右端を取ることが多いからだ。


一瞬だけポーカーフェイスが崩れたのを見逃さない。


ほぼほぼ心理戦。



松田は性格悪いからすぐに罠を仕掛けるし、


それに張り合うように降谷もあざとい手を使ってくる。


諸伏はずっと微笑んでいて笑顔の圧力が怖いし


伊達は運が本当にいい。


萩原は適当に引いてるようでちゃっかり見てる。


こんなハイレベルなババ抜きは初めてだ。








松「うぇーい、一番乗り!」


降「あがり!」


『お先に失礼しまーす』


諸「あ、揃った」





残った二人の睨み合いが続く。


伊達が二枚のうちハバを引かなければ勝だ。


萩原は表情を崩さぬよう、ジッと伊達の目を見つめている。




伊「…………こっちだ!」





固唾を飲んで見守る中、ついに伊達がカードを引いた。





伊「よっしゃぁ!」


萩「ああぁぁぁぁあ!?」






『萩原掛けとか弱すぎ』


降「一番騙しそうで騙されてる」





笑いの渦は止まらない。





松「さーて萩原、俺の命令聞いてもらおうか」



萩「ヒッ……………」

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白ウサギ(プロフ) - 麗さん» 間違えだらけですみません、ご指摘ありがとうございます。修正しました。また何か誤字や不備がございましたがお手数をお掛けしますがお知らせください。 (2021年6月3日 9時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 27ページ angei 最後のスペル iではなくlだと思います (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 同じく19ページ 半眼出だし 出 は不要かなと思ったのですが勘違いでしたらすみません (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 19ページ メイク道化かして? の 道化 は誤字ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 15ページ 萩原だけだった日が だったら ではないでしょうか? (2021年6月2日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年11月19日 0時

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