やり直せるのなら。【名探偵コナン】

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喧嘩騒ぎの数日後、授業後に寮へ戻る途中。




『…………あれ、松田？萩原？』


松「よっ」


萩「噂をすれば、だね」




偶然二人に出会う。


噂をすれば、ということは私の話しをしていたのだろうか。


その前に聞きたいことが一つ。




『一体何をやらかしたの？廊下にバケツ持って立たされるなんていつの時代だよ』




両手に水がなみなみと入ったバケツを持って、ふくれっつらで男二人が立つ姿は見物だ。




萩「こいつが授業中に居眠りしててさー。この天パで遊んでたら一緒に立たされた」


『それ自業自得じゃん』


松「俺もそれ言った」




笑うとカタカタとバケツが揺れ、水が揺れる。


溢れないかな。


なんだか心配だ。




『それで？私のなんの話しをしてたの？』


松「ああ、今度みんなで誰かの部屋に泊まりたいなって話しをしてた」


萩「Aの部屋はどうかなーって」


『何で私の部屋なのよ。それに泊まりって見回りがいるから無理じゃない？』


松「そこは大丈夫だろ。悪知恵だけはあるからな」


『悪知恵だけって』


萩「男の部屋なんて嫌だろ？それに男子としては女性の部屋に興味がある」


松「男子って歳でもないけどな」


『そうね。おじさん？』


萩「お兄さんだろ」





私の部屋にくるのは問題ない。


あのノートさえ見つからなければ。




『泊まるとしたらいつ？』


松・萩「今日」


『だと思った』




その時、二人の後ろに近づく影が一つ。


降谷だ。


しーっと唇に当てて、ニタニタと笑っている。


私もそれに悪乗りする。





『ねーねー、知ってる？今ね、面白いことが起きようとしている』


萩「え、何？」







降「……………こらーー！！松田！萩原！！」





教官を真似て大声で真後ろから叫ぶ。


見事に驚いた二人は盛大にバケツをびっくり返し、私の後ろに逃げ込んだ。




『ぷっ、あはははっ！！』


降「くっ、はははっ」







萩「…………あーびっくりした。本当に教官かと思った」



松「降谷！何してくれるんじゃ☆▽◆△◀」



『松田何語じゃべってるの』




笑いが収まらない。


声が震えて腹筋がいたい。


松田に関しては怒こり過ぎて何を話してるのかわからない。






教「ッコラ！！！そこ何しとるんだ！さっさと水を拭け！！」


松「げっ、本当に教官だ！」



怒られたのは言うまでもない。

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