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ページ20

中堂Side




目が覚めると、机に突っ伏して眠るAがいた。


パソコンの電源は付きっぱなし、手はマウスの上に置かれている。




中「……………はぁ」




またこいつは夜遅くまで起きていたのだろう。


いや、寝たのは明け方か?


時計を見れば、もうすぐ他の社員が出勤してくる時間だった。


先程まで自分が使っていた毛布を彼女の肩にかけ、パソコンの画面を覗き込む。


それを見て理解した。




「なるほどな」




この記事を見つけるまでにどれほどの時間を有しただろうか。


凄いと関心する反面、少しばかり怒りを覚える。


この調子で行けば必ず体調を崩すだろう。






……………きっと昔の俺もこんな感じだったんだろうな。








「おはようございまーす」



最初に所長が部屋に入ってきた。



「あれ、今日もAさん泊まっていったんですか?」



「ああ。多分さっき寝たところだ。もう少し寝かせてやれ」



「いやー夜遅くまでお疲れ様です」




その次に続々と出勤してくる。


Aは多少周りがうるさくても、静かに眠っていた。


それはまるで死人のように。


青白い肌も、細い手首も。









「ちょっと、東海林!あれみて」


「うわっ、中堂さんもやるわ」







そう言われるまで自分でも気づかなかった。


いつの間にか彼女に近寄り、そのふんわりとした髪を撫でていたのだ。





「……………クソが」






俺は、この女に何をしたいんだ。

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麻衣(プロフ) - 六郎落ちが良かったです! (2021年11月16日 7時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
白ウサギ(プロフ) - ラミンさん» 返信遅くなってしまってすみませんm(_ _)mコメント嬉しいです!一応中堂さんオチにする予定です (2018年12月16日 10時) (レス) id: b629e84f8a (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 中堂オチがいいです・・・ (2018年12月8日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月2日 10時

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