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ASide




やっとの思いで仕事を終わらす。


ちらりと時計を見れば六時少し前だった。


伊達にふと肩を叩かれる。




伊「A」


『ん?』


伊「お迎え来てるぞ」




指をさした方向を見ると………。


壁にもたれ掛かる松田と、私に気付いて手を振る萩原がいた。



『何なの、爆処は暇なの?』


伊「さあな。俺はナタリーが待ってるから行けないけど、楽しんでこいよ」


『楽しむ?尋問の間違えでしょ』





清々しいほど笑顔の伊達。


とりあえず蹴っておいた。


荷物をまとめて二人に駆け寄る。




松「ようやく来たか」


萩「今日はたくさん飲むぞーー!」


『酔いつぶれないでよ?』


松「大丈夫。萩原の奢りだから」


萩「は?聞いてない!」





通常運転の二人にホッとする。


が、それもつかの間。




松「もちろんあの写真のことについても」


萩「話してもらわないとね」


『………………』





逃げられないように両肩を掴まれる。


やばい、冷や汗止まらない。


そのまま連行されるようにして居酒屋に入った。





松「………で?あれはいつ撮った写真だ?」


『つい昨日…………』


萩「あんなドレス着てどこに行ってたの?」


『パーティーに………』


松「誰と?」


『友達(ジン)と…………』




ジンを友達とは呼べないけど仕方ない。


嘘はつけないし…………。




萩「それは女友達?」


『ドレス買ったときは女友達、パーティーに行ったときは男友達かな……………』




そう言った瞬間、松田がダン、とジョッキを勢いよく机に置いた。


いや、振り下ろした。


そして何を思ったのか、誰かに電話をかけ始める。


萩原はあちゃーって顔をしていた。




松「だークソ!何で出ないんだあいつは!!」


『誰に電話掛けてるの』


松「降谷」


『えー…………絶対に出ないと思う』




降谷が電話に出ないとわかったら、また尋問が始まった。


どんどんとお酒が進んでいく。





萩「えーと、その男友達は彼氏?」


『違う違う。なんかみんな同じような質問ばっかするね…………』


松「何で降谷があの写真持ってたんだ?」


『あーそれはドレス一緒に買いに行った友達が悪戯して…………』


萩「パーティーで男友達とどんなことをした?」


『ダンス踊って、(ターゲットと一緒に)部屋に入って、汚れたからシャワー浴びて帰った』






そう言い終えた瞬間、二人の目がこれほどかというほどに見開いた。

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sou(プロフ) - 運命が決まるのって11月7日ではないのでしょうか? (2022年3月20日 13時) (レス) @page4 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 終わり...なんですか!?めっちゃ面白いです更新楽しみにして待ってます!頑張ってください! (2020年5月16日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
飾り物。(プロフ) - か、か、、完、、結、だと?! (2020年1月4日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 続きみたいです( ; ; ) (2019年10月11日 20時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きをください!お願いします。 (2019年6月18日 18時) (レス) id: 14e676a59f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年12月4日 1時

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