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ASide



『お、おはよーございまーす…………』


捜査一課にヒョイと顔を覗かせる。



右よし、左よし、伊達の姿なし!


確認して自分のディスクに向かおうとすると。



『ぐえっ』


誰かに襟を掴まれて首が締まる。


しまった、後ろを確認するの忘れた…………。



松「よお、元気そうだな」


『松田も元気そうで何よりです…………』


萩「何をそんなにビクビクしてるのかな?」


『なんのことでしょう………』


伊「A、無駄だぞ。捜査一課の奴はみんなあの写真のこと知ってる。責めるなら萩原を恨め」


『はぁ!?萩原ぁぁあ!!』


萩「元気じゃん」



萩原を蹴ろうと足を前に出すが、松田に捕まっているため届かない。


離せ、と暴れればよけいにはなしてくれなくなった。



松「今日の仕事何時に終わるんだ?」


『…………八時くらいかな』


松「六時に終わらせろ」


『…………らじゃー』




弱々しく敬礼をすると、ぱっと手を離される。


首筋を擦っていると、ふと手首を掴まれる。


そのまま壁に引き寄せられたと思ったら、上から覆いかぶさる松田。


周りからはちょうど見えなくなる。





松「…………絶対に六時に終わらせろよ」




そう耳元で囁かれ、肩がビクッと跳ねた。




『わ、わかったから』


松「ならいい」




ゆっくりと離れる松田。


あいつは何なんだ、心臓に悪い。


朝から精神的なダメージを負いながらディスクにつくと、今度は尋問が始まる。




佐「ねぇAちゃん。あの人って彼氏?」


『違う違う。勘違いしないで、美和子ちゃん』




そう全力で首を横に振ると、今度は後ろから声が。




?「そう言いながら実は案外長い付き合いだったりして…………」




そこには警視庁交通部所属・警部補の宮本由美がいた。


彼女はよく佐藤刑事と絡んでいるため、知り合いではある。


しかも恋愛沙汰に鋭い。




『確かに警察学校同期だけど………』


由「でしょ!?なのにまだこうやって会いに来る。つまり!好意は持たれてる。実はもう告白されてたりして…………」



はい、その通り。


黙っているとそれを肯定と捉えたのか、二人がわっと盛り上がる。



由「で!?返事は!?」


『なかったことにしたよ。その時は二人共酔っていたし…………』


佐「でもAちゃん可愛いからそれなりにモテると思うな」



たとえモテたとしても、私の彼氏は相当な人じゃないと無理かな……。


組織のこともあるしね。

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sou(プロフ) - 運命が決まるのって11月7日ではないのでしょうか? (2022年3月20日 13時) (レス) @page4 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 終わり...なんですか!?めっちゃ面白いです更新楽しみにして待ってます!頑張ってください! (2020年5月16日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
飾り物。(プロフ) - か、か、、完、、結、だと?! (2020年1月4日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 続きみたいです( ; ; ) (2019年10月11日 20時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きをください!お願いします。 (2019年6月18日 18時) (レス) id: 14e676a59f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年12月4日 1時

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