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ASide




降谷とベルモットの乗る車を降りて会場ヘ向かう。


よりによってジンか…………。


もうため息しか出ない。


会場の入り口で私を待つジンを見向けた。





『ジン!お待た…………せ…………』





私は彼の姿に言葉を濁す。


普段着ないスーツ姿、帽子も被っていない。


整った綺麗な顔があらわになっている。


ボサっと伸びた髪も丁寧に後ろで結んである。


正直、こんなにもジンが格好いいとは思ってなかった。





ジ「ん?ビショップ…………」





彼もまた私の姿に言葉を失う。


見つめ合ったまま時間が流れた。


ふとジンの手が私の頬に触れる。





ジ「…………レディ、なのか」


『……………え?』


ジ「いや、何でもない。行くぞ」


『え、ちょっ!』





強引にエスコートされる。


レディ。


ジンは確かにそう言った。


私の中のレディを見つめる彼の瞳は、驚くほど綺麗だった。






ジ「………………」





会場に入ったはいいが、ずっと無言。


かといえこちらから話す雰囲気でもない。


私は静かにジンの隣にいた。


と、その時音楽が流れる。






…………これは、ダンスか!!




え、ジンと踊るの?


ふざけてるでしょ。


そう心の中で叫んでいると、ぐいっと腕を引かれる。


そのままダンスの円の中心へ。




『じ、ジン!?』


ジ「…………合わせろ」





は、はぁぁあ!?


合わせろ!?


ダンスなんて踊ったことないよ!


ステップに葛藤していると、手を引かれる。


これは…………リードしてくれてるの?





『………………』





じっとジンを見つめていると、視線をずらされた。


ジンって変なところで人間味がある。

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sou(プロフ) - 運命が決まるのって11月7日ではないのでしょうか? (2022年3月20日 13時) (レス) @page4 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 終わり...なんですか!?めっちゃ面白いです更新楽しみにして待ってます!頑張ってください! (2020年5月16日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
飾り物。(プロフ) - か、か、、完、、結、だと?! (2020年1月4日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 続きみたいです( ; ; ) (2019年10月11日 20時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きをください!お願いします。 (2019年6月18日 18時) (レス) id: 14e676a59f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年12月4日 1時

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