やり直せるのなら。２【名探偵コナン】

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ASide




『……………』


べ「いつまで拗ねてるの。ほら、会場につくわよ。puppy、お願いだから機嫌を直して」


『……………』




ドレスアップして、髪もそれなりに弄られて、最終的には化粧もさせられて。


機嫌はものすごく悪い。


衣装が乱れるから、という理由でバーボンの車で移動中。




バ「綺麗で似合ってると思いますけどね」


『バーボンうるさい』


べ「照れてるの？」


『照れるわけ無いでしょう！？』




後部座席から怒鳴る。


後ろからゲシゲシと助手席を蹴った。


そこに座っているのはベルモット。




べ「行儀が悪いわよ」


『誰のせいよ』


べ「ごめんってば」




ばら蒔かれた写真を消すことは出来ない。


あろうことか降谷なんて警察学校同期のグループチャットに送ったのだ。


久しぶりの降谷からの連絡が私のドレス姿。


明日の出勤が怖い。


伊達にあうのが怖い。




バ「はい、着きましたよ。お嬢様」


『からかってんの？後ろから脳みそぶち抜こうか？』


バ「冗談ですよ」


べ「きっともうジンは着いてるでしょうね」


『………え？ジン？』


べ「言ってなかったかしら？今日はジンと一緒にパーティー会場に潜入するのよ」


『…………はぁぁぁあ！？』






確かに降谷もベルモットも正装じゃない。


けど、ジン！？


あのジン！？




『今日が私の命日だ…………』

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